お団子ヘアをはじめとする“まとめ髪”は、バレリーナの美を支える大切な要素のひとつ。
踊っているときに邪魔にならない、という実用性はもちろん、首筋のラインを美しく見せる、頭をより小さく見せる……など、美的な面でも大きな役割を果たすヘアスタイルです。
この連載では、来る日も来る日も稽古やリハーサルに励んでいるダンサーのみなさんに、ヘアスタイルのこだわりや、とっておきのヘアアレンジを教えてもらい、動画とともにご紹介していきます。
舞台でも稽古場でも美しくーー。
第7回は、東京シティ・バレエ団の折原由奈(おりはら・ゆうな)さんに編み込みアレンジを教えてもらいました!
Music:Shino Takizawa(「Dramatic music for Ballet Class 3」より)
動画撮影・編集・写真:Ballet Channel
~ジゼル風編み込みシニヨン~
「私はアメリカピンをたくさん使って留めるのが、あまり好きではありません。舞台上でもピンは照明で目立ってしまうので、普段のレッスンから、本番で活かせるようにピンを使用しないアレンジを試しています。今日ご紹介するのは、ピンがなくても崩れることのない、サイドに編み込みをするアレンジです! 」(折原 由奈さん)
\折原さん’s おすすめPOINT!/
★ジゼルのようなおとなカワイイ編み込みアレンジ
★飾りピンで後ろ姿も華やかに
★アメリカピンもワックスも使わないまとめ髪
折原さんのヘアスタイル:セミロング・前髪あり
用意するもの
「小物を入れているポーチは、大好きなオードリー・ヘップバーン」(折原さん)
〈 How to 〉
【STEP 1:ポニーテールを作る】
「前髪」「耳より前の髪」「耳より後ろの髪」の3ブロックに分けてから、後ろ髪をひとつにまとめる。
「ヘアクリームで後れ毛防止! 髪の毛がベタベタするのが好きではないので、ほかの整髪料は使いません」(折原さん)
【STEP 2:編み込みをする】
耳より前の髪を左右に分け、編み込んでいく。緩まないように下に引っ張りながら編むのがコツ!
耳元まで編み込んだら、残りは三つ編みに。
高速で編み込んでいく三つ編みは、ぜひ動画でチェックしてみてください?
両サイドの編み込みを終えたら、ポニーテールと一緒にする。
「お団子の中心がポコッと高くならないよう、編み込みの束をまとめる時は、太いゴムは使わず細いシリコンゴムを使います」(折原さん)
【STEP 3:お団子を作る】
毛束をねじりながら結び目に巻き付け、ゴムを使ってお団子をまとめる。
「お団子を留めるゴムは、あえて伸び切ったシリコンゴムを使います。そのほうが緩まず、しっかり固定できるんです」(折原さん)
【STEP 4:お団子を留める】
お団子はUピンで固定する。
「Uピンは縦にお団子に刺してから、すくうように横にスライド」(折原さん)
【STEP 5:仕上げ】
飾りピンを刺して完成!
〈できあがり♪〉
- Profile
- 折原由奈 Yuuna Orihara
3歳よりバレエを始める。小林紀子バレエアカデミー、Kバレエスクール、オーストリア・バレエ・スクールで学び、ABC-TOKYOバレエ団を経て、2017年、東京シティ・バレエ団に入団。2020年ファースト・アーティストに昇格。Instagram:@yuna_official1