お団子ヘアをはじめとする“まとめ髪”は、バレリーナの美を支える大切な要素のひとつ。
踊っているときに邪魔にならない、という実用性はもちろん、首筋のラインを美しく見せる、頭をより小さく見せる……など、美的な面でも大きな役割を果たすヘアスタイルです。
この連載では、来る日も来る日も稽古やリハーサルに励んでいるダンサーのみなさんに、ヘアスタイルのこだわりや、とっておきのヘアアレンジを教えてもらい、動画とともにご紹介していきます。
舞台でも稽古場でも美しくーー。
第8回は、貞松・浜田バレエ団の名村空（なむら・そら）さんに、ボブスタイルでも簡単にできるヘアアレンジを教えてもらいました！
Music：Shino Takizawa（「Dear Chopin Music for Ballet Class 」より）
動画撮影・編集・写真：Ballet Channel
「以前は腰まである超ロングヘアだったのですが、人生で初めて肩より上のボブカットにしました。ロングよりも作れる髪型の幅は狭まりましたが、アレンジすることじたいが好きなので、この短さでもできるアップスタイルをいろいろ試しています。ヘアアレンジをするうえで大事にしているのは、①カワイイこと、②崩れないこと、そして③小顔に見えること。私は面長だから、とくに顔の縦のラインが強調されないよう工夫しています。今日はヘアバンドを使った小顔テクもご紹介しますね 」（名村 空さん）
＼名村さん’s おすすめPOINT!／
★幅広タイプのヘアバンドで後れ毛防止！
★面長さんにおすすめ！ 小顔効果バツグンのヘアバンドテク
★ツイスト編みで人とかぶらないおしゃれスタイル
「私は硬くて太い髪質。そして顔まわりは汗をかかないという特殊な体質です（笑）。おかげで前髪は朝に一度コテを使って巻いただけで、一日カールが保つんです」（名村さん）
「ヘアバンドは伸縮性のある10cm幅くらいのものがおすすめ。レッスンウェアとヘアバンドの色を合わせれば、コーディネートに統一感が生まれてこなれた雰囲気になりますよ。ヘアゴムは100円ショップで購入した2色セットを自分で切って、結び直してひとつにしました。細いゴムでも2本合わせれば強度が増しますし、結くとツートンカラーが交互に重なりコーデのアクセントになるんです」（名村さん）
【STEP1：アレンジ前の下準備】
コームを使って丁寧に髪をとかす
バーム（ヘアオイル）はパール1粒（1cm未満）ほどの量。両手を擦り合わせて手のひらに薄く伸ばし、髪全体になじませる。
「バームのオイル成分が、髪をしっとりまとめやすくしてくれます」（名村さん）
【STEP2：ヘアバンドをつける】
幅広のヘアバンドは短い毛を一気にまとめてくれる便利アイテム。
最初にサイドや襟足の短い毛をガッとおさえられ、その後ストレスなくアレンジできる。
「最初にヘアバンドをつけてしまえば、ピンも使わず髪がまとまって本当に楽ちん。時短にもなりますよ」（名村さん）
【STEP3：いざアレンジ！】
上部の髪をすくい、毛束を2つに分け、右の毛束が上にくるようにクロスさせる。
左右それぞれの毛束に髪を足してから、右の毛束が必ず上にくるようクロスする。
新しい毛束をすくう要領は編み込みと同じ。
アレンジ途中の毛束が崩れないように片手でしっかり持ってから、新しい毛束をとるのがコツ。
左右新しい毛束を追加して交差させたら、ギュッと引っ張りアレンジが崩れないようにする。
最後に毛束をひとまとめにしてヘアゴムで縛る。あっという間に完成！
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