ウィーン国立バレエ専属ピアニストとして、バレエダンサーを音楽の力で支えている滝澤志野さん。
彼女は日々の稽古場で、どんな思いを込め、どんな音楽を奏でているのでしょうか。
“バレエピアニスト”というプロフェッショナルから見たヨーロッパのバレエやダンサーの“いま”について、志野さん自身の言葉で綴っていただく連載エッセイ。
日記の最後には、志野さんがバレエ団で弾いている曲の中から“今月の1曲”を選び、読者のみなさんのためだけに演奏した動画も掲載します。
更新は隔月(基本的に偶数月)です。美しいピアノの音色とともに、ぜひお楽しみください。
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永井玉藻さんにお話を伺いました
西洋音楽史がご専門の研究者、永井玉藻さん。昨年「バレエ伴奏者の歴史 19世紀パリ・オペラ座と現代、舞台裏で働く人々」(音楽之友社)も出版され、バレエチャンネルでも毎月素敵な記事を届けてくださるなど、バレエ分野の研究でも光を放っておられます。上記のご著書でインタビューしていただいてから、私は玉藻さんのことをとても興味深く感じていました。音楽学の専門家でバレエにスポットを当てる人が珍しいからです。しかしながら、研究者は研究対象について語ってもご自身のことは語らないもの。彼女がこれまでどんな風に歩んできて、その視線の先に何が見えているのか。バレエ音楽のことも含めて、今日はいろんなお話を伺いたいと思います。
永井玉藻さんと共に
滝澤 玉藻さんのこれまでの歩みをお伺いできますか? 玉藻さんのご経歴は、私にとってとても興味深く、その時々の選択、その時に何を想われていたのかお伺いしたいです。
永井 3歳からピアノ、5歳からヴァイオリンを始めました。母が音大の声楽科を出ていて楽器に対する憧れが強く、その道に進んでほしいと思っていたようです。ヴァイオリン専攻で音高に進みましたが、自分がやりたくてやっているわけではありませんでした。通っていた桐朋学園の子どものための音楽教室の室長先生にも、「ヴァイオリンはこのままの実力だと難しいから、音大に行きたいなら専攻を変えたほうがいい」と言われて。「何が好きなの?」と問われて「本を読むこと、文章を書くことが好きです」と答えました。私は父が研究者で、父の本棚にある本を意味も分からず読んでいる子どもでした。そこで「音楽学というものがあるからレッスンに行ってみない?」とアドバイスを受け、音楽学で大学受験することにしました。
滝澤 室長先生の慧眼たるや。高1の生徒に「何が好きなの?」と聞いてくれ、シンプルに導いてくれる人に出逢うことって稀なのではと思います。その頃から現在のご専門であるフランス音楽がお好きだったのでしょうか。
永井 そうですね。父親がフランス政治史の研究者だったので、昔からフランスに親しみがありました。小さい頃に訪れたりしていましたし。
滝澤 親子二代でフランスの研究者なのですね! 知られざる親子関係! じつは私の父と兄も研究者なのですが、育った環境は大きいかもしれないですね。では、桐朋学園大学の音楽学科に入られてからはフランス音楽を研究されていたのですか?
永井 音楽学はドイツ発祥の学問で、桐朋もドイツ系を中心に授業が進められており、基礎文献を読むのもドイツ語で、語学はドイツ語を履修していました。でも自分にはフランス音楽のほうが合っていたので、卒論はフランス6人組のアルテュール・オネゲルの管弦楽曲について書きました。本当はオペラについて書きたかったのですが、フランス語を学んでいなかったのです。
滝澤 なるほど、大学院は音大ではなく慶應を視野に入れられた道が見えてきました。
永井 音高・音大と7年間音楽の世界にどっぷり浸かってきて音楽を専門的に深められる時間ではあったけれど、語学も必要だし音楽以外の知識をつけなきゃダメだと思ったんです。世の中の音楽を受容している人のなかで、音楽しかやっていない人は明らかに少人数なので、このままだと自分はものすごく狭い世界でしか生きられないと思いました。そこで音大以外の大学院に進みたいと高校生の頃の音楽学の師匠に相談して、「東大か慶應か明治学院大学なら作品研究の指導をしてくれる先生がいる」と勧めていただき、慶應の院に進むことにしました。
滝澤 なるほど。欧州に住んでいて思うのは、音楽は生活から切り離されたものではなく、人々の暮らしの一部、街の一部、文化の一部なんですよね。なので総合的に文化を学ばなければいけないというのはよく分かります。その時の玉藻さんの選択がとても腑に落ちました。
永井 慶應の指導教官になってくださったのが、三宅幸夫先生というワーグナーの楽劇研究の大家でした。なので、オペラの作品研究にいそしむことができ、もともと桐朋の卒論で書きたかった、オネゲルのオペラ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』の修士論文を書きました。慶應はフランス語の授業が豊富で自由に取れたので学内で履修しつつ、語学学校にも通って学んでいきました。
滝澤 そうなのですね。その後慶應の博士課程に進まれましたが、2009年からパリのソルボンヌ大学に留学されていますね。その時の決断はどのようなものだったのですか?
永井 日本で研究を続けるにつれ、まだ足りないと思うようになりました。修士課程の時に短期でフランスに行った際、作曲家の自筆楽譜や資料を生で見られたことに心から感動したこともあり、パリに住むことにしました。
滝澤 パリの文化遺産って凄いですよね。ウィーンもですが、私はパリに行くたびに圧倒されます。その芸術家がいた世界にタイムスリップできる気がするし、今も街に豊かに息づいていて、胸に迫ってくるものがありますね。玉藻さんもよくバレエチャンネルの連載で資料を見せてくださっていて、興味深く拝見しています。ソルボンヌの博士課程に入られて、フランスではどんな生活でしたか?
永井 すごい引きこもりでした。もともと人とのコミュニケーションが苦手で、博士課程は学校に行く義務がほとんどないこともあり、ひたすら論文を書いていました。環境が変わってゼロから生活や人間関係を積み上げていくしんどさもあり、孤独を受け入れていました。
滝澤 だからこそ学問を追究できたのでしょうね。
こちらはソルボンヌ大学留学時代の玉藻さんを知る貴重なお写真。「フランス東北部のリュネヴィルという小さな町で、講演会に招待された時のもの。地元の新聞の告知に載せていただきました」とのことです 写真提供:永井玉藻
パリでバレエに出逢う
滝澤 パリでバレエに出逢われたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?
永井 パリに来てから何度かオペラ座でオペラを観ていましたが、バレエは日本でもパリでも観たことがありませんでした。オペラ座バレエが凄いらしいというのを聞いてはいましたが、何が凄いのかわからず、興味もなかったんです。
滝澤 クラシック音楽の村とバレエの村って基本的に分離されていますもんね(笑)。
永井 音楽をやっていると全然バレエに触れないんですよね。でも、有名なものはひとつくらい観ておこうかという気持ちでした。留学した年の12月、ヌレエフ版の『くるみ割り人形』をやっていたので観に行ったら「何この世界!?」と、ものすごい衝撃を受けました。主役はジョシュア・オファルトとリュドミラ・パリエロでした。なんでこんなに身体が動くのかと驚いたんです。それが初めてバレエを観た機会、25歳の頃でした。すぐにハマったわけではないのですが、その直後にノイマイヤーの『椿姫』を観て、それで完全にノックアウトされました。
滝澤 沼にようこそ(笑)。『椿姫』は音楽とバレエが密接で、このバレエのためにショパンが新曲を書いたかのようにピッタリはまっていて、奇跡的で。音楽を生業にしているからこそ圧倒されるというのがあると思います。
永井 音楽と振付のリンクというか合わせ技みたいなものを初めて認識したのが『椿姫』でした。第3幕の黒のパ・ド・ドゥでバラード1番が演奏されますが、想定されるテンポとはかけ離れたテンポで弾かれることなどにも驚きました。
滝澤 あの終盤のテンポは本当につらいんですよ(笑)。私が『椿姫』で凄いなと思うのが、原作との一致具合。一文一文に忠実に作られていますよね。デュマ・フィスの原作をフランス語で読めて、マルグリットたちが生きていたパリに住みながらあの沼にハマれるのは、特別な経験だったでしょうね。
永井 ヴェルディのオペラ「椿姫」は回想形式ではなく時系列で進んでいき、名曲揃いでいかにもヴェルディという感じだけれど、ノイマイヤーの『椿姫』は原作に沿ってアルマンが回想して語っていくのがすごくおもしろいなと思います。
滝澤 現在と過去、現実と幻影の交わり方などの手法が見事ですよね。
永井 ちゃんとマノンも出てくるし! そういうポイントがヴェルディのほうにはないんですよね。
滝澤 それで今に繋がるバレエの研究を始められたのでしょうか。
永井 いえ、バレエの研究は博士課程を終えたあとなんです。オペラで博士論文を書こうと決めていて、バレエ沼は完全に趣味でした。バレエを通じてフランス人の友人ができ、気分転換の推し活として劇場に通っていました。が、そんな生活を送るうちに、追究する性分でオペラ座のことを深く知りたいと思うようになりました。バレエ団のことはもちろん、劇場について知りたいと。あと、音楽学の分野でバレエのことは完全に無視されているのはどうしてだろうと。
音楽学としてバレエを研究する
滝澤 日本ではということではなく、世界的にバレエ音楽は研究対象から外れているのですか?
永井 世界的にそういう感じです。
滝澤 バレエ音楽って原曲を変えたり追加したり、妥協したテンポで演奏されたり、作曲家が意図した形で残っていないものも多くて難しいかもしれないですね。踊りと切り離して考えられるものではないので、踊りに関しても専門的に語れないと不充分な議論になってしまいますし……。
永井 そうですよね。あと、よく言われるのが「芸術性が低い」と。チャイコフスキーはバレエの芸術性を高めたと言われるし、私も完全に同意するのですが、じゃあ芸術性があればそれでいいのかという想いもあって。確かにミンクスのブンチャッチャをただ聴いているのはつまらないけれど、でも純粋に音楽的な要素以外の必要な面もあったんじゃないかと思います。そもそも音楽史のなかの大作曲家礼賛主義というのが好きじゃなくて。もっと同時代的には評価されていたけど、あまり現代では知られていない作曲家も、その時代の文化を形成していた大事な人たちだから、そういう見方をしないといけないんじゃないかと思います。バレエ音楽だって、とくにフランスやロシアではそういう面があるのではないかと思います。なので、なぜ研究対象としておもしろくないと思われるのか、という疑問があります。そして、「踊れる音楽」ってなんなんだろうと。それがバレエピアニストへの興味つながっていると思います。志野さんが思う「踊れる音楽」って何でしょうか。
滝澤 アクセントやアゴーギク(*)などの表情があって、フレーズ感がハッキリしている音楽は踊りやすいと思います。そして、演奏としては踊りの感情のひだに共鳴して、共に呼吸できる演奏、ですかね。確かに研究する甲斐がありそうですね。玉藻さんが博士論文を書き終えてから始められたバレエの研究についてですが、パリ・オペラ座のバレエに特化した研究をされたのでしょうか?
*緩急法。テンポやリズムに微妙な変化を加えて、表情豊かに演奏すること
永井 そうですね、パリ・オペラ座の劇場には360年の歴史があって、その年月のなかオペラ座がフランス社会でどういう役割を果たしてきたのか、負っている責任というものに興味がありました。バレエを観ていても、フランス流の踊りに興味があって。その特徴として、足さばきが細やかだったり、エポールマンに特徴があると同時に、音楽性が独特だと言われます。流派として音楽性を保っているのが特殊な気がするのです。志野さん、どう思われますか?
滝澤 それはフランスのバレエが発展して確立された19世紀のロマン派の文化に根ざしている気がします。音楽も文学もバレエも「ここではない何処か」という憧れを体現したロマン派芸術。我らが編集長の阿部さや子さんのお言葉、「フランスのバレエは詩篇、英国のバレエは戯曲」を思い出します。フランスバレエの伝道者、マニュエル・ルグリさんが「僕はバレエを踊る時にカウントしたことがない」とおっしゃっていたこともとても印象的でした。私は新国立劇場バレエ団でアシュトン、マクミラン、ビントレーなど英国バレエの作品を中心に弾いていたのですが、ウィーンに来て最初にラコット版『ラ・シルフィード』という筋金入りのフランス派バレエを弾くことになり、心が折れるほど難しかったのを覚えています。シンプルな音楽なのに踊りをカウントできないのです。拍にきっちりはまらず、ふわっとしている。でも、それがフランスバレエの魅力だと音楽面で認識しました。香るような美しさ、詩情、パフュームのような踊りというか。カウントでは表せない音楽性がなんとも魅力的だなと。
永井 なるほど、そうなのですね。オペラ座のバレエダンサーって個性が強くて人間味があると思うのですが、それでもあんなに揃って見えるのは、音楽への反応の仕方なのではと思いました。独特ですよね。今年の2月にパリ・オペラ座バレエ団の来日公演で『マノン』を観て、その後英国ロイヤル・バレエ団の『マノン』のシネマ上映もあって観たのですが、オペラ座の『マノン』はすべてにおいてエレガントだなと思ったんです。ロイヤルはもっと演劇性が高かったなと。
滝澤 そうですね。エレガンスが溢れている。『マノン』や『椿姫』などのフランスの物語ではとくに、彼らの持つ熱さ、色気が香り立つ気がします。この夏、世界バレエフェスティバルに出演した際、『ジゼル』を踊られたパリ・オペラ座のドロテ・ジルベールさんの出番直前の様子を見ていて、ウィリになったジセルの妖気を感じ、本家本元の持つ説得力に圧倒されました。技術もさることながら、纏っている空気のようなものがフランスバレエの魅力かなと。ところで、話は変わりますが玉藻さんの好きなバレエ音楽を教えていただけますか。
永井 『ジゼル』第2幕のパ・ド・ドゥのヴィオラソロ、『くるみ割り人形』の松林の踊りから雪片のワルツにかけても大好きです。『眠れる森の美女』のフロリナ王女のヴァリアシオン、プロコフィエフの『シンデレラ』第2幕でシンデレラが舞踏会に登場するところや、最後のC-dur(ハ長調)の上行音階は、それだけで大満足です(笑)。『ロメオとジュリエット』のバルコニーシーンにも共通しますが、プロコフィエフがバレエでC-durを使う箇所には、水晶のような透明感の印象を受けます。志野さんのお好きなバレエ音楽もお伺いしたいです。
滝澤 お話だけでいいワインが飲めそう! C-durのお話、完全同意です。『シンデレラ』序曲と終曲で転調した先がC-durのメロディで、その転調と転調先が美しすぎて、ここは天国ですか?と(笑)。『シンデレラ』の上行音階は最高ですが、『くるみ』のグラン・パ・ド・ドゥの下行音階も神がかっていますね。チャイコフスキーもプロコフィエフも天才過ぎて。あと、フランスもので言うと、ドリーブも素晴らしい。『シルヴィア』など音楽的に評価されて然るべきだと思います。
永井 ドリーブも良いですよね。チャイコフスキーがバレエ音楽作曲で憧れた先輩なだけある。
滝澤 ドリーブ先輩! 既存の曲を使ったバレエ作品でお好きなものもありますか?
永井 ロビンスの『アン・ソル』2楽章、『オネーギン』第3幕グレーミン侯爵邸の舞踏会部分などが好きです。
滝澤 ロビンス作品もノイマイヤー作品も、楽曲だけで完成されているはずなのに、もはや踊りがないと物足りないくらいに思えてしまうところが凄い。音楽と踊りのマリアージュ。『オネーギン』もチャイコフスキーがあの作品を観たら喜ぶだろうなと。
永井 すでに音楽作品として完成している楽曲に、さらに新しい意味を付け加える、というのが興味深いですよね。元々の曲とは全く違う文脈だけれど、それもアリだなあと思えてしまいます。
滝澤 バレエ音楽の話はいつかまた別途ゆっくりしたいですね。
永井 そうですね、お話が尽きなさそう。
滝澤 フランスでの研究に区切りをつけて帰国されたのは、研究から離れようと思われたとご著書にありましたが、その時のお気持ちと研究に復帰されたきっかけなど聞かせていただけますか?
永井 博士号を取ったことで、逆に自分に迷いが出てしまったんですよね。今から思うとバーンアウトのような状態だったのかもしれないのですが、「自分は研究者としてはダメだ」と思い込んでしまった。音楽やバレエは好きだったので、関連する仕事を見つけて過ごしていたのですが、帰国直前に調べていた19世紀のオペラ座のバレエ伴奏者のことがどうしても気になっていて、人生最後のつもりで、所属している日本音楽学会に論文を投稿したんです。そうしたら、その論文が学会の論文誌に掲載されてしまった。それで、もしかしたらもう少し頑張れるのかもしれない、と思って、今に至っています。研究者人生は過去のバレエ伴奏者たちに救ってもらったようなものですね。
滝澤 今の玉藻さんがあるのは、音楽を研究しに行ったパリで世界最高峰のバレエに出逢われたからだと思うと、感慨深いですね。そんな風に人生が展開していくことはとても素敵ですし、今後の玉藻さんが何処へ向かわれるか楽しみです。最後に今後の夢やビジョンをお聞かせいただけますでしょうか。
永井 研究者としては、国際的な信頼性を高めることです。バレエ音楽に関する研究者は、世界的に見ても決して多くありません。ですので、研究者同士のネットワークを作って、学術的な議論の場に貢献できるよう、論文や研究発表のレベルを上げていきたいです。オペラ座に関しての研究をまとめて、学術書として出版もしたいですね。音楽と身体をテーマにした、アーティストと研究者が一緒に作るワークショップのようなものもやってみたいです。今、運動科学や認知科学の研究者の方と一緒に、バレエの音楽性って結局何なのか、を解明する共同研究のプロジェクトに取り組んでいるんですけれど、そういうのを国際的な規模でもやっていきたくて。
滝澤 とても興味深いですね。
永井 あと、自分の仕事を通して、舞台芸術に携わる、いわゆる「裏方」と呼ばれる方々の社会的地位向上に貢献していきたいです。自分も現場で仕事をしていた経験があるのですが、日本では、バレエでもオペラでも裏方さんたちの仕事は重労働で、長時間拘束が普通なのに、正社員と同等の待遇を受けられることは稀です。バレエピアニストの方々も、身分が保証されているケースは少数派ですよね。ダンサーが正規の労働者として必要な社会保障を得られるのはもちろんですが、そのダンサーを支えている現場の人を取り巻く環境が惰弱な状態で、豊かな文化的発展があるとは思えない。舞台上のキラキラした世界を作る人々のことも、もっと大切にするべきだと思います。バレエ伴奏者本のフランス語版か英語版を出版するのも夢ですね!
滝澤 玉藻さんのような方がこの世界に斬り込んでくださるのは、舞台芸術を担う一員としてとても心強いです。またご一緒できることを、そしてこれからの玉藻さんのご活躍を楽しみにしております。今日はどうもありがとうございました!
今月の1曲
当初予定していた曲を取りやめて、急遽この曲を弾くことにしました! 玉藻さんと私が愛するバレエ音楽、プロコフィエフ『シンデレラ』より、終曲「Amoroso(愛を込めて)」のC-dur部分の抜粋です。水晶のように澄んでいて美しい、最後の上行音階を是非味わってください。
★次回更新は2024年12月20日(金)の予定です
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Brilliance of Ballet Music~バレエ音楽の輝き
滝澤志野による、珠玉の作品を1枚に収めたピアノソロアルバム。
<収録曲>
1.『眠れる森の美女』第3幕 グラン・パ・ド・ドゥよりアダージオ(チャイコフスキー)
2.『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』よりアダージオ(チャイコフスキー)
3.『ジュエルズ』ダイヤモンドよりアンダンテ/交響曲第3番第3楽章(チャイコフスキー)
4.『瀕死の白鳥』/「動物の謝肉祭」第13番「白鳥」(サン=サーンス)
5.『マノン』第3幕 沼地のパ・ド・ドゥ/宗教劇「聖母」より(マスネ)
6.『椿姫』第2幕/前奏曲第15番「雨だれ」変ニ長調(ショパン)
7.『椿姫』第3幕 黒のパ・ド・ドゥ/バラード第1番 ト短調(ショパン)
8.『ロミオとジュリエット』第1幕 バルコニーのパ・ド・ドゥ(プロコフィエフ)
9.『くるみ割り人形』第1幕 情景「松林の踊り」(チャイコフスキー)
10.『くるみ割り人形』第2幕 葦笛の踊り(チャイコフスキー)
11.『くるみ割り人形』第2幕 花のワルツ(チャイコフスキー)
12.『くるみ割り人形』第2幕 グラン・パ・ド・ドゥよりアダージオ(チャイコフスキー)
●演奏:滝澤志野
●発売元:株式会社 新書館
●販売価格:3,300円(税込)
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Dear Chopin(ディア・ショパン)〜Music for Ballet Class
滝澤志野さんの5枚目となる新譜レッスンCDがリリースされました!
志野さんがこよなく愛する「ピアノの詩人」ショパンのピアノ曲で全曲を綴った一枚。
誰もがよく知るショパンの名曲や、『レ・シルフィード』『椿姫』などバレエ作品に用いられている曲等々を、すべて志野さんの選曲により収録しています。
それぞれのエクササイズに適したテンポ感や曲の長さ、正しい動きを引き出すアレンジなど、レッスンでの使いやすさを徹底重視しながら、原曲の美しさを決して損なわない繊細な演奏。
滝澤志野さんのピアノで踊る格別な心地よさを、ぜひご体感ください。
♪ドキュメンタリー風のトレイラーや全収録曲リストなど、詳細はこちらのページでぜひご覧ください
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●CD、52曲、78分 ●価格:3,960円(税込)
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Dear Tchaikovsky(ディア・チャイコフスキー)〜Music for Ballet Class
バレエで最も重要な作曲家、チャイコフスキーの美しき名曲ばかりを集めてクラス用にアレンジ。
バレエ音楽はもちろん、オペラ、管弦楽、ピアノ小品etc….
心揺さぶられるメロディで踊る、幸福な時間(ひととき)を。
●ピアノ演奏:滝澤志野
●監修:永橋あゆみ(谷桃子バレエ団 プリンシパル)
●発売元:新書館
●価格:3,960円(税込)
★収録曲など詳細はこちらをご覧ください
- ドラマティック・ミュージック・フォー・バレエ・クラス1&2&3 滝澤志野 Dramatic Music for Ballet Class Shino Takizawa (CD)
- バレエショップを中心にベストセラーとなっている、滝澤志野さんのレッスンCD。Vol.1では「椿姫」「オネーギン」「ロミオとジュリエット」「マノン」「マイヤリング」など、ドラマティック・バレエ作品の曲を中心にアレンジ。Vol.2には「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「オネーギン」「シルヴィア」「アザー・ダンス」などを収録。Vol.3ではおなじみのバレエ曲のほか「ミー&マイガール」や「シカゴ」といったミュージカルナンバーや「リベルタンゴ」など、ウィーンのダンサーたちのお気に入りの曲をセレクト。ピアノの生演奏でレッスンしているかのような臨場感あふれるサウンドにこだわった、初・中級からプロフェッショナル・レベルまで使用可能なレッスン曲集です。
- ●ピアノ演奏:滝澤志野
●Vol.2、Vol.3監修:永橋あゆみ(谷桃子バレエ団 プリンシパル)
●発売元:新書館
●価格:各3,960円(税込)
配信販売中!
現在発売されている滝澤志野さんのベストセラー・CDを配信版でもお買い求めいただけます。
下記の各リンクからどうぞ。
★作曲家シリーズ
♪Dear Tchaikovsky https://linkco.re/pEHd0G2A?lang=ja
★「Dramatic Music for Ballet Class」シリーズ