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【動画レポート】特集：Kバレエカンパニー「白鳥の湖」①〜主役全4組リハーサル＆コメント（小林美奈×山本雅也、日髙世菜×髙橋裕哉）

2021.03.20 阿部さや子　Sayako ABE

Videographer：Kazuki Yamakura

2021年3月24日（水）、Kバレエカンパニー『白鳥の湖』が開幕する。

幕が開くと一瞬でその世界に飲み込まれてしまう舞台美術、全編に漂うミステリアスな気配、スリリングなストーリー展開。難易度が高いと言われる数々の熊川哲也作品によって鍛え上げられたダンサーたちが、迫力のダンスで物語を紡いでいく。

言わずと知れた古典バレエの代名詞的作品を、熊川芸術監督が演出・再振付して初演したのが2003年。以来この熊川版『白鳥の湖』はファンに愛されながら再演を重ね、その度にKバレエカンパニーの個性や実力や勢いを端的に示し続けてきた。

そして今回の上演でも、注目すべき点がいくつもある。

ひとつは、昨年ベテランプリンシパルたちがカンパニーを“卒業”して、大きな世代交代が行われたKバレエの、新たなスターたちが華を競う舞台となることだ。
2020年にプリンシパルに任命された山本雅也や堀内將平、2021年が明けるとともにプリンシパルとして入団した日髙世菜。また、大きな話題となったドラマ『カンパニー〜逆転のスワン〜』で大役を演じた小林美奈、初の王子役に挑む石橋奨也など、主役全4組それぞれに新鮮な楽しみがある。

★主役全4組のリハーサルのもようと、そのうち2組（小林＆山本、日髙＆髙橋）のコメントは、本ページトップの動画でぜひお楽しみください

小林美奈（オデット／オディール）、山本雅也（ジークフリード）©︎Ballet Channel

成田紗弥（オデット）、堀内將平（ジークフリード）©︎Ballet Channel

日髙世菜（オデット／オディール）、髙橋裕哉（ジークフリード）©︎Ballet Channel

毛利実沙子（オデット／オディール）、石橋奨也（ジークフリード）©︎Ballet Channel

さらにはロットバルト役にも日替わりで4人のダンサー（杉野慧、栗山廉、グレゴワール・ランシェ、西口直弥）が配役されているが、何とそのうち3人が（栗山、ランシェ、西口）初役での挑戦となる。Kバレエ版のロットバルトと言えば、悪役ながら大人気（！）のキャラクター。まったく異なるタイプの4人が、どのように劇場空間を支配し、疾風を巻き起こしてくれるのか？

杉野慧（ロットバルト）©︎Ballet Channel

成田紗弥（オディール）、堀内將平（ジークフリード）、栗山廉（ロットバルト）©︎Ballet Channel

日髙世菜（オディール）、グレゴワール・ランシェ（ロットバルト）©︎Ballet Channel

また、公演最終日となる 3 月28日（日）13時公演は、日本全国はもちろん世界19の国・地域に向けて、オンラインライブ配信（24時間アーカイブ配信あり）が行われることも決まっている。
同カンパニーはこれまですでにいくつかの舞台をライブ配信してきたが、高精細4K カメラによる撮影と高度な映像制作技術により、劇場で観るのとはまた違う鑑賞体験として好評を博しているという。

NHK BSプレミアムドラマ『カンパニー〜逆転のスワン〜』の影響もあり、今回は「初めてバレエを観る」という観客も多いと聞く。
バレエチャンネル〈特集：Kバレエカンパニー『白鳥の湖』〉第2弾は同ドラマに出演し、今回の公演でも主役オデット／オディールを踊る小林美奈とロットバルトを演じる栗山廉のインタビューをお届けする。