「ペンギン・カフェ」撮影:鹿摩隆司
2021年1月9〜11日に上演が予定されていた、新国立劇場バレエ団公演「ニューイヤー・バレエ」。
観客を入れての上演は、公演関係者1名の新型コロナウイルス感染により残念ながら中止となったものの、1月11日(月・祝)に無観客で上演し、無料でライブ配信を行うことが決定!
〈バレエチャンネル〉では昨年末、同公演で上演される演目のうち『ペンギン・カフェ』のリハーサルを取材。そのもようを写真で綴ったミニ・レポートをお届けします。
リハーサル写真撮影:松橋晶子
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『ペンギン・カフェ』は、現代の英国を代表する振付家であり、2010年に新国立劇場舞踊芸術監督に就任したデヴィッド・ビントレーが、自身の率いる最初のシーズン(2010/2011シーズン)の開幕作品として日本初上演した作品。
1980年代に一世を風靡したワールド・ミュージック・アンサンブル「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の音楽に乗せて、いろいろな動物に扮したダンサーたちが、ミュージカル映画風の洒落たダンスやジャズ、サンバ、英国伝統のモリスダンス……等々、愉快な踊りを次々と繰り広げていきます。
しかしじつは、彼らはすでに絶滅した動物、あるいは絶滅危惧種(1988年初演当時)の動物たちばかり。
楽しくてチャーミングなダンスのショーケース的作品でありながら、痛烈な文明批判と環境問題といったテーマを提示して見せる名作です。
〈ユタのオオツノヒツジ〉を演じるプリンシパルの米沢唯さん。この場面はハリウッド・ミュージカル黄金時代を思わせるお洒落なダンスが見どころ
同作品が2010年に日本初上演された際にこの役を踊った湯川麻美子さん(現在同バレエ団バレエミストレス)が、自らお手本を示しながら独特な踊りのニュアンスを丁寧に指導していました
〈豚鼻スカンクにつくノミ〉の場面。新国立劇場バレエ団の素敵な男性ダンサーたちが、普段とはひと味もふた味も違う(?!)愉快な動きで楽しませてくれます
そしてこちらがノミ(五月女遥)。踊る男性にガシッとしがみつく姿の何という可愛らしさ!
舞台上を愛らしく動きまわる〈ペンギン〉(広瀬 碧)も、じつは1844年に絶滅した「グレート・オーク」という鳥。指導にあたっていた同バレエ団バレエミストレスの遠藤睦子さんも2010年の日本初演時に出演
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「ニューイヤー・バレエ」無観客ライブ配信
【日時】
2021年1月11日(月・祝)14:00~(16:45頃終了予定)
【配信ページ】
・YouTube
・Facebook
※いずれもアーカイブ配信なし
【プログラム・出演】
〈第1部 パキータ〉
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
出演:米沢 唯、渡邊峻郁 ほか
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〈第2部 小品集〉
『Contact』
振付:木下嘉人
音楽:オーラヴル・アルナルズ
出演:小野絢子、木下嘉人
『ソワレ・ド・バレエ』
振付:深川秀夫
音楽:アレクサンドル・グラズノフ
出演:池田理沙子、中家正博
『カンパネラ』
振付:貝川鐵夫
音楽:フランツ・リスト
ピアノ演奏:山中惇史
出演:福岡雄大
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〈第3部 ペンギン・カフェ〉
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:サイモン・ジェフス
出演:
ペンギン/広瀬 碧
ユタのオオツノヒツジ/米沢 唯
テキサスのカンガルーネズミ/福田圭吾
豚鼻スカンクにつくノミ/五月女遥
ケープヤマシマウマ/奥村康祐
熱帯雨林の家族/本島美和、貝川鐵夫
ブラジルのウーリーモンキー/福岡雄大
指揮:冨田実里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
歌手:引田香織(ペンギン・カフェ)
【タイムスケジュール】
第1部 14:00~14:40
<休憩25分>
第2部 15:05~15:35
<休憩25分>
第3部 16:00~16:45
【問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
【その他詳細】
新国立劇場バレエ団ウェブサイトを確認ください