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【動画インタビュー】オリガ・スミルノワ〜3/8公開「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」合同取材会

バレエチャンネル

ボリショイ・バレエの新女王と目されながら、ウクライナ侵攻に反対して祖国ロシアを離れたプリマ・バレリーナ、オリガ・スミルノワ。
移籍先のオランダ国立バレエでプリンシパルとして活躍するスミルノワの『ジゼル』をパテ・ライブが撮影、2024年3月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開されます。

公開に先駆けて、2024年2月15日、オランダにいるオリガ・スミルノワにオンラインでインタビューする合同取材会が行われました。

自分にとって『ジゼル』とはどういう作品か。
ジゼル役を演じるうえで大切にしていることや、マイムに込めた思い。
祖国を離れて2年が経ち、いま思うことーー。

「これからも心の炎を絶やさず、自分のバレエを追求していく」と語ったオリガ・スミルノワ。
インタビュー全編を字幕付きでお届けします。

【質問内容】
Q1. オランダ国立バレエとボリショイ・バレエの違い
Q2. 映画の見どころと、子どもたちへのメッセージ
Q3. ティッシュ(アルブレヒト)とポティシヴィリ(ヒラリオン)について
Q4. あなたにとって『ジゼル』とは?
Q5. 1幕と2幕の演技で心がけていることは?
Q6. ウクライナ侵攻から2年、いま思うことは?
Q7. 戦争に反対し、ロシアを離れることを決断した経緯
Q8. あなたが目指すアーティスト像とは?
Q9. ラトマンスキー版『ジゼル』を踊ってから、ジゼルは明るくエネルギッシュな女の子と解釈が変わったそうですが?
Q10. 第2幕ラストのマイムに込められたジゼルの想いとは?
Q11. 最後に1輪の花をアルブレヒトに残して消えていく時の心情は?

「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」について

スミルノワは、ロシアの名門ワガノワ・バレエ・アカデミーを首席で卒業した後、2012年にボリショイ・バレエに入団。2016年にはプリンシパルに昇格し、数々のレパートリーで主演しました。ボリショイの次代を担うダンサーとして注目されていたものの、2022年2⽉、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されると「私の魂のすべてで、この戦争に反対する。ロシアを恥じることになるとは思っていなかった」と表明。祖国ロシアとボリショイを離れ、オランダ国⽴バレエに移籍しました。

「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live

ロシアによるウクライナ侵攻が起こるまでの過去12年間、「ボリショイ・バレエ in シネマ」では、ボリショイに所属していた当時のスミルノワの舞台『眠れる森の美⼥』(2017年収録)『ラ・バヤデール』(2019年収録) 『⽩⿃の湖』『ジゼル』(いずれも2020年収録)を映画館で上演。これらを製作したパテ・ライブが、ボリショイを離れたスミルノワがオランダ国⽴バレエで演じる『ジゼル』を撮影しました。その収録映像が、今回世界の映画館で上映されることになりました。

「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live

スミルノワが移籍したオランダ国立バレエは、全世界20か国から90名以上のダンサーが所属するヨーロッパの名⾨バレエ団。芸術監督テッド・ブランセンの下、豪華絢爛な古典作品のレパートリーに加えて数多くの現代作品を⽣み出してきたことから、世界でも先進的なバレエ団のひとつとして⾼く評価されています。

「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live

本作は、従来の『ジゼル』に⾒られる伝統的側⾯を重んじながらも、アルブレヒトの内⾯描写に重きを置くなど、普遍的で偉⼤なロマンティック・バレエの⾦字塔に新たな命を吹き込んだ意欲作です。アルブレヒト役を演じるのは、スミルノワと同じくボリショイを離れたプリンシパル、ジャコポ・ティッシ。イタリア出⾝のティッシは、⻑⾝を⽣かした優美な踊りが魅力の正統派ダンスール・ノーブル。これ見よがしなところはひとつもないのにどうしても目が引きつけられてしまう端正な動き、眼福以外の何ものでもないスミルノワとのパ・ド・ドゥなどにも注目を。
そして何よりも、キャリアと人生経験を重ねて格段に深みを増したスミルノワの表現力ーーとくに目・視線の芝居の濃やかさや、この世のものではない存在としての演技の素晴らしさを、ぜひ劇場の大スクリーンで。

「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より。アルブレヒトを踊るジャコポ・ティッシ ©︎Pathe Live

上映情報

公開日:2024年3月8日(金)より
上映劇場:Bunkamuraル・シネマ 渋⾕宮下 ほか全国順次公開
上映時間:115分
★詳細はこちら

作品情報

撮影場所:オランダ国⽴歌劇場
撮影時期:2023年10⽉

主演:オリガ・スミルノワ、ジャコポ・ティッシ

演出・振付:ラシェル・ボージャン、リカルド・ブスタマンテ
改訂振付:マリウス・プティパ
振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー
美術・衣裳:トゥール・ヴァン・シャイク
⾳楽:アドルフ・アダン
伴奏:オランダ・バレエ・オーケストラ
指揮:エルマンノ・フローリオ

配給:ALFAZBET
配給・宣伝協⼒:dbi inc.
©︎Pathe Live

【NEWS】
『オリガ・スミルノワのジゼル in cinema』
公開記念トークイベント
<バレリーナ・中村祥子が語る「ジゼル」の世界>開催決定!

ジゼルを演じた経験を持ち、ミルタ役も多く踊ってきた日本のトップ・バレリーナ、中村祥子さん。
恋の喜び、絶望と狂乱をどう演じるか? 肉体のない存在をどう踊り、愛と赦しをどう表現するか?
——その役を踊るダンサーだからこそ知る『ジゼル』の見どころ・演じどころについて、楽しくお話を聞くトークショーです。

中村祥子(なかむら・しょうこ)6歳よりバレエを始める。1996年ローザンヌ国際バレコンクールにてスカラーシップ賞とテレビ視聴者賞を受賞、ジョン・クランコ・スクールに留学。シュツットガルト・バレエ、ウィーン国立歌劇場バレエを経て、2006年ベルリン国立バレエに移籍、2007年プリンシパルに昇格。2013年ハンガリー国立バレエにプリンシパルとして移籍。2015年より日本に拠点を移し、K-BALLET COMPANYのゲスト・プリンシパルとして活躍後、K-BALLET TOKYO名誉プリンシパルに。現在フリーランスのバレリーナとして活動中。

日程:2024年3月9日(土) 10:45の回 上映後
ゲスト:中村祥子さん(バレエダンサー)
MC:阿部さや子(WEBメディア「バレエチャンネル」編集長)
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

★対象回の座席指定券購入者のみ参加可能
★詳細はこちら

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