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【DANSKIN Story #2】バレエダンサーに聞いた、「踊る人がウェアに求める、いちばん大切なこと」/【Ballerina Interview】中田実里(新国立劇場バレエ団ファースト・アーティスト)

阿部さや子 Sayako ABE

1882年にニューヨークで誕生したウェアブランド「DANSKIN(ダンスキン)」が日本に初上陸したのは、創業からちょうど100年後の1982年のことでした。

1980年代の日本は、“ダンスの楽しさ”を取り入れたエアロビクスやマシンエクササイズ等のフィットネスが大流行。
とくに1983年に大ヒットした映画でダンサーを目指す女性のウェアがダンスキンだったことも、ブランド成長の追い風になったといいます。
以降、より多様化していくワークアウト需要に合わせて、ダンスキンはダンス系エクササイズ、ヨガ、ランニング等々のスポーツウェアも次々と生み出していくようになります。

しかし、ブランドの原点はやはりバレエタイツやレオタードなどの〈バレエウェア〉
あらためて原点に立ち戻り、よりバレエウェアの開発に力を入れ始めたダンスキンがまず行ったことは、「現役のバレエダンサーたちの声を聞く」ということでした。

DANSKIN PREMIUM LEOTARD(プレミアムレオタード)」を共同開発した新国立劇場バレエ団プリンシパルの本島美和さんや、同じく新国立劇場バレエ団でファースト・アーティストを務める中田実里さんも、ダンスキンのウェア開発に協力しています。
彼女たちは〈DANSKIN PEOPLE〉として名を連ね、「こういうウェアがバレエダンサーには必要」等“現役ダンサーとしての意見”を伝えたり、製品を試着しては使用感や改善すべき点などをフィードバックしているそう。

本島美和さん

中田実里さん

バレエウェアに求める、最も大切なことは何ですか?――ダンスキンのスタッフがダンサーたちに尋ねた時、いちばんに返ってきた答えは、「身体を冷やさないこと」だったと言います。
「ウェアを着ることによって効果的に体を温めて、怪我を防ぎたい。そして温かいけれども快適に動けるウェアが欲しい」

そうした声から生まれたアイテムが、例えばこの「バレエインサレーションパンツ」
「ダウン等の入ったウォームアップパンツは温かくてとても便利なのですが、一般的なものは生地が伸びなくて、プリエをする時に少し困る……という話をDANSKINのスタッフの方に伝えたら、画期的なパンツを作ってくださいました!」と話していたのは本島さん。このインサレーションパンツは、バレエを踊る上で最重要な部位のひとつである大腿部には中綿入りの生地を使用。しかしストレッチやエクササイズの際には可動域を十二分に拡げられるよう、脚の後ろ面や膝下はニット素材に。股下も開脚しやすい仕様になっています。

バレエインサレーションパンツ(レディース) 商品型番 DA421100 ¥24,200(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

また中田さんからはこんな言葉が。

「ダンスキンは私たちダンサーの声に、本当に真摯に耳を傾けてくれる。私たちの“これが必要”という要望に、一生懸命応えようとしてくれるんです。出来上がったウェアを着てみると、そのことがよくわかります」。

今回は中田実里さんに、お気に入りのバレエウェアや、バレエの道でぶつかった壁、そして踊る喜び等について、語っていただきました。

Ballerina Interview 2:中田実里(新国立劇場バレエ団 ファースト・アーティスト)

◎ダンサーの「これが欲しい」から生まれたもの

「バレエダンサーとしての意見を聞かせてほしい」――ダンスキンから声をかけていただいたのは、いまからもう5年ほど前になるでしょうか。「私たちダンスキンは、日本ではヨガとかフィットネス系のイメージが強いけれど、元々はバレエウェアから始まったブランド。だからあらためて原点回帰して、良質なバレエウェアをさらに本腰を入れて作っていきたい」と、熱い思いをスタッフの方が話してくださいました。以来、製品を試着しては率直な感想をフィードバックしたり、「ダンサーにはこういうアイテムが必要」という声を伝えたりしています。ありがたいのは、そうした意見を確実に汲み取って、理想のウェアを実現していただけること。バレエウェア作りを通して、私たちダンサーをすごく応援してくれていると感じます。

実際に製品化された中でとても助かっているのは、スパッツ付きスカートです。私たちはリハーサルで必ずと言っていいほど巻きスカートを着けるのですが、男性と組んだりすると、どうしてもずり上がってきたり、ウエストがだんだん回ってきて気がついたら後ろのリボンが前に来ていたりするんですね。だから短いスパッツを下に履いてウエストを折り返すなどの工夫をしていたのですが、スパッツとスカートが一体になっているタイプならもっとずれないし、男性の指が紐に絡まる危険もなし。とてもありがたいアイテムです。

バレエセットアップスコート(レディース) 商品型番 DA40352 ~¥9,350(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

また、最近「こういうのが欲しい」とお伝えしたのはシームレスのショーツです。とくに必要なのは総タイツの衣裳で踊る時ですね。アンダーウェアのウエストゴムや脚ぐりの線が衣裳の表面に響いてしまうと、体のラインが美しく見えないので。「完璧にシームレスなものが欲しいね」とバレエ団の仲間たちとも話していて、その希望を伝えたところから発売されたのが「スキニッシュショーツ」です。ボディをまったく締め付けないので、アンダーウェアの食い込みが気になる方にもおすすめです。

スキニッシュショーツ(レディース) 商品型番 DA20900 ~¥2,200(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

◎バレエ団で人気のアイテムは…?

バレエ団の仲間たちの間でも、ダンスキンのウェアは人気です。最初の頃はあまり知られていなくて、着ていると「そのウェア、いいね。どこの?」ってずいぶん聞かれました。今ではもう、ほとんどのダンサーが何かしらのダンスキン・ウェアを持っているんじゃないかな? とくにジャージとかスパッツ、それからレッグウォーマーを使っている人が多いですね。ダンスキンのバレエウェアは女性用のみなのですが、男性にもよくうらやましがられます(笑)。とくにダウン入りのウォームアップパンツ。脚の後ろ側がジャージ素材になっていて、温かいのに動きやすいし、脚のラインもスッキリ綺麗に見えるから、はいていると「いいなー。メンズ用も発売してもらえないかな?」と言われます(笑)。

ダウン入りのウォームアップパンツは先シーズンの商品。今シーズンは中綿入りの進化版! バレエインサレーションパンツ(レディース) 商品型番 DA421100 ¥24,200(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

そして私自身のお気に入りアイテムは、たくさんありすぎて選ぶのが難しいのですが……いちばんはこちらです↓

ハイネックのジャケットです。すごく動きやすいし、薄手なのに温かい。畳むとキュッと小さくなって、バッグの中でもかさばらない。身体にほどよくフィットするので、例えばストレッチポールに乗ってローリングをする時など、上着が巻き込まれることもありません。本当に最高ですよ。私は毎日のように着ていて、友達の誕生日などにもよくプレゼントします。袖が長めで、親指に引っかけるホールが付いているところもいいですよね。

こちらのジャケットも今シーズンはバージョンアップ。縫い目がなくて肌あたりがとても良い、柔らかなニット素材になっています。

ダンスキンアントルシャニットジャケット(レディース) 商品型番 DA821100 ¥16,500(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

それから、レッグウォーマーもお気に入りのひとつです。ダンスキンのものは生地がすごく柔らかくて、ふわっとした着け心地。そして厚ぼったくないのに、驚くほど温かい。私、もともとはレッグウォーマーを着けるのが好きではなかったんです。クラスでは腿をしっかり締めて立つ訓練をきちんとやっておきたいのに、ウォーマーを着けると脚に隙間ができてしまう感じがして。でも、ダンサーは身体を冷やさないことが本当に大切。キャリアを重ねるにつれて、どうすれば効果的に身体を温めて怪我を防げるかを、より真剣に考えるようになりました。そしてこのレッグウォーマーなら、それほど脚の締まりをじゃましません。いまや、冬場のレッスンには手放せないアイテムになっていますね。

レッグウォーマー(レディース) 商品型番 DA903400 ¥3,080(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

◎挫折とともに始まった、プロとしてのキャリア

バレエを始めて、ちょうど30年ほどになります。踊ること、とくに舞台に立つことが大好きで、物心がついた頃から「バレエダンサーになること」がただひとつの夢でした。でも両親は、私がバレエダンサーを目指すことにはずっと反対で……望んでいたのは、大学に行って、一般企業に就職する道。だからプロのダンサーになりたいと思ういっぽうで、興味のあった宇宙工学を学べる筑波大学に進学しました。

ダンサーになるか、会社員になるか。どちらの可能性も棄てることなく、大学時代を過ごしました。でもやっぱり、私はバレエを選びたかった。大学院に進むことも決まっていたけれど、ダメ元で受けた新国立劇場バレエ団のオーディションに合格!バレエダンサーになれたことじたいが、本当に夢のように嬉しかったです。

最高のバレエ団で踏み出すことができた、プロとしての第一歩。けれどもそれは、初めて経験する大きな挫折の始まりでもありました。入団して初めて立った舞台で、あろうことか、私はいきなり転んでしまったんです。それまでの自分は、心のどこかで「舞台は生ものなのだから、失敗することがあっても仕方がない」と思っていました。でも、そうではなかった。失敗は許されないのがプロなのだと、その時はじめて知りました。そしてそれ以来、舞台に立つことが怖くなってしまいました。

次もまた失敗するんじゃないかーー。“踊る”って、窓を開けるようにエネルギーを解き放つことなのに、舞台が怖いと思った瞬間に気持ちが引けてしまい、安心・安全な範囲でしか踊れなくなる。リハーサルではできていることが、舞台に出るとできなくなって、「逃げ出したい」と何度も思いました。そんなことをしていれば、ダンサーとしての信用は失われていく。周りのみんなは次々と役をもらっていくのに……。そうしてどんどん自分の殻に閉じこもっていく状況が、4〜5年くらいは続いたでしょうか。

ダンサーには、心の強さが必要です。例えば『眠れる森の美女』第1幕のローズ・アダージオでも、アティテュードのポーズでつま先立ったまま男性の手を離す時、少しでも「大丈夫かな……」と不安になれば、きっと失敗してしまう。私は主役を踊るプリンシパルたちの姿をいつも舞台袖から見ていますが、彼女たちは身体や技術が優れているのはもちろんのこと、それ以上に心が強い。グラン・パ・ド・ドゥのアダージオ、ヴァリエーションと踊ってきて、もう限界まで息が上がっているのに、「よし!」と自分を励まして、また舞台へと華やかに出ていきます。そして何千個の目を一身に引き受けて、あれだけの輝きを放つんです。

私が弱い自分を完全に克服できたのか、それはいまでもわかりません。でもある時フィギュアスケートの浅田真央さんがオリンピックで滑る姿を見て、「ああ、この人は国民の期待も世界の視線もひとりで背負って堂々と踊っている。なのに私は、客席数1800の舞台に立っただけで、自分を出せなくなっているんだ」と、はっとしました。舞台に立つのが怖いなどと言っている時点で、私は練習量が足りていない。もっと何百倍も練習して、心身を鍛えていかなくては、と。それから少しずつ、緊張やメンタルのコントロールができるようになりました。

◎どんな時も、レッスンを欠かさないダンサーに

バレエという“正解”も“完璧”もない世界のなかで、私はずっと、自分の気持ちと闘っています。楽をしようと思えば、いくらでもできる。毎日のクラスレッスンだって、先生が出してくださるアンシェヌマンをこなしていれば、誰に何を言われることもありません。でも、そんなダンサーには絶対になりたくない。自分の課題は何なのか、自分はどう踊りたいのか。いつも自分自身と話し合いながら、鏡の中の姿と闘い続けています。

娘の将来を心配する親の反対を振り切って、社会的にも経済的にも安定していたであろう一般企業への就職も棄てて選んだバレエの道。人生にはいろいろな側面がありますから、「これでよかったのだ」と100%言い切ることはできません。でも、公演が終わり、誰もいなくなった客席を舞台上から眺めると、本当に綺麗なんです。その景色を見るたびに、「こんな感動を味わうことができて、私の人生はやっぱりすごく幸せだ」と思います。

20歳くらいの頃の私は、「30代半ばにもなれば、自分はきっと『もうそろそろバレエは終わりにしよう』と思っているだろう」と想像していました。でも実際にその年齢を迎えてみたら、全然違っていた。私はまだ、自分のなかで「終わり」を感じたことは一度もありません。むしろ去年より今年、昨日より今日のほうがずっと動けるし、踊れている感覚があるんです。自分のバレエはいま、どんどん良い方向に向かっている。そんな気がしてなりません。

これからも、どんな時もレッスンを欠かさないダンサーであり続けることーーそれが私の目標です。バレエとは、精確な基礎を、地道にコツコツ積み上げていくことこそが大切だから。そのベースだけは絶対に崩さないよう、基礎を揺るぎなく築いた上で、自分なりの表現を咲かせていけたらと思っています。

中田実里 Misato Nakada
6歳より江川ひろみバレエアートスタジオにてバレエを始める。12歳で牧阿佐美バレエ団AMスチューデント合格。筑波大学入学を機に池亀典保に師事。同年よりロシア国立ワガノワ・バレエ学校へ留学。同大学卒業と同時に新国立劇場バレエ団に入団。現在ファースト・アーティスト。
【NEWS!】

DANSKIN BALLET CAMPAIGN 開催中!
期間:2021年1月20日(水) 〜 2月28日(日)

キャンペーン期間中、対象店舗でDANSKIN PRIMA・DANSKIN BALLETを購入した人に、バレエチケット(A賞)・スキニッシュブラ(B賞)が当たる応募抽選券を配布。
応募抽選券記載のURLにアクセスしてご応募ください。
◎詳細はこちら

掲載商品の詳細・お問合わせ先

DANSKIN WEBサイト:https://www.goldwin.co.jp/danskin/

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