バレエを楽しむ バレエとつながる

PR
  • 踊る
  • 知る
  • 買う
  • PR

【DANSKIN Story #4】未来に向かうダンサーたちへ。/【Ballerina Interview】中島映理子(東京バレエ団)

阿部さや子 Sayako ABE

バレエダンサーにとって、レオタードなどバレエウェアは“仕事着”。
踊る人の日々の鍛錬に、いちばん近くで寄り添い、支えている存在と言えるかもしれません。

バレリーナたちは、口を揃えてこう言います。

「素敵なウェアを着て、鏡に映る自分の姿が綺麗に見えると、その日のモチベーションが変わるんです」。

着心地がよくて、機能的で、美しくスタイリッシュなデザインで。
身につけた瞬間に、「よし、がんばるぞ!」と思えるようなウェアを作って、踊る人たちをサポートするーー。

そうした思いのもと、ダンスキンは未来に向かってひたむきに邁進する若手ダンサーたちにもウェア提供を行っています。

特別連載【DANSKIN Story】のラストは、そんな可能性あふれるバレリーナのひとり、中島映理子さんのインタビューをお届けします。

◇ ◆ ◇

Ballerina Interview 4:中島映理子(東京バレエ団アーティスト)

◎新たな挑戦をしたい時、新しいウェアが欲しくなる

私は16歳から1年間パリ国立コンセルヴァトワールで学び、パリ・オペラ座バレエに短期契約で2シーズン半ほど所属したあと、オーストラリアのクイーンズランド・バレエに移籍しました。2ヵ国・2つのバレエ団、どちらも普段のレッスンウェアはもちろん人それぞれですが、全体的な印象として、少しだけ違いを感じる部分もありますね。

まずパリ・オペラ座のダンサーは、黒などのシンプルなキャミソール・レオタードの上に、ピタッとしたトップスをオフショルダーにして着ている人が多かったです。中には黒などのカラータイツを自分でカットして、トップスとして着用している人も。そしてボトムスはレオタードの上からタイツを履くだけで、スカートは着けないダンサーも多かったように思います。
それに対してクイーンズランドのダンサーたちは、もっとカラフルでバリエーション豊か。私自身、オーストラリアに渡ってはじめて、「レオタードって、柄物もけっこうあるんだな」と知ったんです。デザイン的にも、メッシュ素材を使っていたり、長袖だったり、いろいろな種類のウェアを楽しんでいる気がしますね。

季節が変わる時や「これから新しいことに挑戦するぞ!」という時、私はいつもレオタードを買いたくなります。新しいウェアで踊るってウキウキするし、「よし! これを着て気合を入れよう」という気持ちになれるんです。何を着るかによって、気分とかモチベーションは本当に変わります。決して安いものではないので、いつでも気楽に買えるものではないけれど、だからこそ「ここぞ」という時には欲しくなる。とくにレオタードは、いくつあっても足りないなと思ってしまいます(笑)。

私はファッションが好きなので、バレエウェアもファッションの一部として楽しんでいます。「このレオタードだったら、あのスカートと組み合わせたいな」等々と考えるのが好き。同じレオタードでも、ショートパンツやレッグウォーマーなど、合わせるものによってすごく雰囲気が変わるのが楽しくて。いちばんたくさん持っているアイテムは、やはりレオタードですね。好きな色は白と黒だけど、いろんな色を着ますし、最近は柄物も増えてきました。毎朝「今日は何色の気分かな?」と考えて、とくに決め手がない(?)時は、朝のテレビ番組などで流れてくる「今日のラッキーカラー」をそのまま採用することも(笑)。ウェア選びはいつも、1日の始まりの小さな楽しみです。

ダンスキンさんからいただいたウェアも大好きで、いつも愛用しています。商品を送ってくださった時、1点1点について、「これはこういう素材を使って、こういうところにこだわって作っています」等々くわしく説明したお手紙まで添えてくださっていたんですよ。そして「感想でもいいし、『もっとこういうウェアが欲しい』という希望でもいいから、ぜひ声を聞かせてほしい」と。商品の一つひとつに、本当に思いを込めて作っているんだなということが、すごく伝わってきました。だからどのウェアも、大切に着ています。

いちばんよく着ているのが、下の写真で着ているウォーミングアップジャケット&パンツです。薄手だけど、本当にすぐに身体が温まるんですよ。ジャケットは袖が長めで手先まで温かいのがすごくいいし、パンツも裾の紐をキュッと絞れるので、とても便利です。

デヴェロッペウォーミングジャケット(レディース) 商品型番 DA50301 ¥21,560(税込)/デヴェロッペウォーミングパンツ(レディース) 商品型番DA60300 ¥18,480(税込)

あと、後ろにフリルのついたジャケット&ベストもすごく可愛いんです。

こちらは残念ながら現在ソールドアウト。詳しくはお問い合わせください。ピルエットハイブリッドダウンジャケット(レディース) 商品型番DA30300 ¥30,800(税込)

これは他にはないデザインだし、黒一色でシンプル&シックなのに可愛らしさもあって、羽織るだけでおしゃれに見えますよね。私は黒が大好きだからこれで大満足なのですが、できればカラーバリエーションがあったり、フリルが付け外し可能で2WAYで着れたりするとさらに良いのではないか……と、ダンスキンさんに感想をお伝えしました(笑)。

◎「こんなアイテムがあったらいいな」

もしかしたら、世界のどこかのメーカーが作っているのかもしれないけれど……私が「こんなアイテムがあったらいいな」と時々妄想(?)するのは、まず、足先が“五本指”仕様になったブーティとかレッグウォーマー。やはり私たちは、足先がいちばん冷えるんです。バー・レッスンをして身体は温まっているのに末端だけは冷えたままだったり、トウシューズを履く時にも足指がかじかんでいたり。だから、できれば足の指を1本ずつくるむことのできるウォームアップアイテムがあるといいな、と思います。その意味では、あったか素材のトウパッドみたいなものもいいかもしれませんね。ダンサーは体脂肪が少なく末端冷え性の人が多いので、いちばん温めたいけどなかなか温まらない箇所を集中的に温めてくれるアイテムがあると、すごく助かると思います。

あとは、便利な“腹巻き”があるといいな、と思うことも。バレエ用の腹巻きはすでに商品として販売されていると思うのですが、前と後ろにドラえもんみたいなポケットがついていて、そこに使い捨てカイロやミュージックプレイヤーを入れることができたら絶対に便利! しかもデザインがおしゃれだったら最高です。

◎言葉では伝えきれない思いを踊る

クイーンズランド・バレエに移籍したのは2019年。初めてのシーズンでソロを踊らせていただくなど、まさにチャンスをつかんだところで、コロナ・パンデミックが起こってしまいました。
2020年3月にバレエ団が閉鎖されることになったタイミングで、心身の健康と安全を考えて日本に帰国。その後はオーストラリアの厳しい入国制限が続いたため、バレエ団が再開されても、私はバレエ団に戻ることができませんでした。そして2シーズン目はとうとう一度も舞台に立つことができないまま、終わってしまいました。

ダンサーにとっていちばんつらいのは、「踊る舞台がないこと」です。私たちは舞台に立つために、毎日毎日、何年も、何十年も稽古をし続けるわけですから。
2年前、毎日レッスンに通えるだけでも夢のように嬉しかったパリ・オペラ座バレエからクイーンズランドに移籍しようと考えた大きな理由も、やはり短期契約では「代役」ばかりで、本番の舞台に立てないことが多かったからです。自分にとっていちばん大事なのは、舞台に立つこと。そのためには「ここしかない」とこだわるよりも、もっと視野を大きく持って、広く世界を見るようにしなくてはと考えたんです。

あの時、帰国せずにオーストラリアに残っていたら、今頃どうしていたかな……等と考えてしまうこともあったけれど、帰国したからこそ得られた経験や、新しい出会いなどもありました。無駄になったことなんてなくて、すべてはいまの自分につながっている。気持ちの波はあったとしても、そんなふうに思うようにしています。そして集中すべきは、「踊るためにいま何ができるか」を考えること!ーー私は思いきって、素晴らしいレパートリーに憧れていた東京バレエ団に、「オーディションを受けさせていただけませんか」と連絡を取りました。

本当にありがたいことに、結果は「合格」。3月8日に入団が発表され、さっそくバレエ団に通い始めました。初日からいきなり、2021年11月に世界初演される金森穣さん振付『かぐや姫』のオーディションに参加させていただいたんですよ! ドキドキではありますが、最高に幸せなスタートとなりました。新たな挑戦のチャンスをいただけるほど、ダンサーにとって嬉しいことはありません。

ふとした時に、思うんです。「バレエを仕事にできている自分は本当に幸せだし、ありがたいことだな」って。小さい頃から大好きで、ずっと続けてきたバレエ。踊っている時がいちばん自分らしいと感じるし、言葉では伝えきれないことを踊りで表現するって、素敵なことですよね。

私はまだプロとして歩き始めたばかりで、階級でいえば「コール・ド・バレエ」です。それでもひとりのダンサーとして、唯一無二の存在でありたいという気持ちは、常にもっていたいと思っています。ダンサーには誰しも“その人にしかないもの”があるはずで、それを追求することは、どんな時も忘れたくない。舞台に立ち、大勢の人に踊りを見ていただく仕事である以上、お客様全員に好かれることは難しいですし、誰かと比較されたり、時には批判の声をいただくこともあります。それでも、誰かひとりでも私の踊りを見て「感動した、元気をもらった」と言ってくださったら、それが私の力になります。

いつか「ジュリエット」や『オネーギン』のタチヤーナのように、ドラマティックなヒロインを演じてみたい。そしてどこかで誰かの光になるようなダンサーになることが、私の目標です。そのために、いまこの時を諦めず、前を向いて頑張りたいと思います。

「SPOTLIGHT」プロジェクトより「パキータ」エトワール 中島映理子 ©︎Hidemi Seto

中島映理子 Eriko Nakajima
埼玉出身。4歳よりエプリバレエスタジオで学ぶ。2015年ローザンヌ国際バレエコンクールに出場、セミファイナリスト。同年パリ国立コンセルヴァトワール留学。2016年、外部オーディションによりパリ・オペラ座バレエの短期契約ダンサーに。2019年オーストラリアのクイーンズランド・バレエに移籍。2021年3月、東京バレエ団にアーティストとして入団。

掲載商品の詳細・お問合わせ先

DANSKIN WEBサイト:https://www.goldwin.co.jp/danskin/

株式会社ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
TEL:0120-307-560(GOLDWIN WEB STORE共通)
受付時間:9:30~17:00(土日祝日及び、当社指定休業日を除く)
https://corp.goldwin.co.jp/inquiry

この記事を書いた人 このライターの記事一覧

類似記事

NEWS

NEWS

最新記事一覧へ