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【DANSKIN Story #3】身につけた瞬間、嬉しくなるバレエウェアを。/【Ballerina Interview】岡野祐女(ポーランド国立バレエ)

阿部さや子 Sayako ABE

バレエダンサーにとって、レオタードなどバレエウェアは“仕事着”。
踊る人の日々の鍛錬に、いちばん近くで寄り添い、支えている存在と言えるかもしれません。

バレリーナたちは、口を揃えてこう言います。

「素敵なウェアを着て、鏡に映る自分の姿が綺麗に見えると、その日のモチベーションが変わるんです」。

着心地がよくて、機能的で、美しくスタイリッシュなデザインで。
身につけた瞬間に、「よし、がんばるぞ!」と思えるようなウェアを作って、踊る人たちをサポートするーー。

そうした思いのもと、ダンスキンは未来に向かってひたむきに邁進する若手ダンサーたちにもウェア提供を行っています。

特別連載【DANSKIN Story】、ラストの#3と#4は、そんな可能性あふれるバレリーナのインタビューをお届けします。

今回はポーランド国立バレエの岡野祐女さんです。

◇ ◆ ◇

Ballerina Interview 3:岡野祐女(ポーランド国立バレエ コール・ド・バレエ)

◎憧れのカンパニーに入団して

現在所属しているポーランド国立バレエには、2019年の9月に入団しました。本拠地のポーランド国立歌劇場はヨーロッパでいちばん大きな劇場で、歴史のあるとても素敵な建物なんですよ。あまりにも大きくて、私は時々迷子になりますが(笑)。いまはコロナ禍のために閉鎖された状態ですけれど、通常時はバレエはもちろん、オペラやオペレッタ、コンサートや民族舞踊、それから演劇など、様々な舞台が日々上演されています。バレエだけでもほぼ毎月公演がありますし、ポーランドという国もやはり、舞台芸術鑑賞が文化としてしっかりと人々の人生に根付いているなと感じます。

こちらに移籍する前は、ドイツNRW(ノルトライン=ヴェストファーレン州立)ジュニア・バレエ団という、ドルトムント・バレエのジュニアカンパニーで踊っていました。ほぼ毎日のようにメインカンパニーと一緒に仕事をしながらも、ジュニアカンパニー単独の仕事もあって、公演数はとても多かったですね。世界の様々な振付家が招かれて、創作の現場にたくさん立ち会えたのもよかった。自分の身体が知らなかった振付にたくさん出会えて、刺激をもらいっぱなしの毎日でした。そしてメインカンパニーとジュニアカンパニー合わせて30〜40名くらいのバレエ団だったので、仕事もプライベートもいつも一緒。みんなが本当に仲良くて、居心地の良いカンパニーでした。

けれどもその“居心地の良さ”こそが、私にはだんだん不安になってきてしまって……。もっと厳しい環境に身を置かなくては、自分が自分を甘やかし始めてしまうと思ったんです。またドルトムントはコンテンポラリーが強いカンパニーなので、クラシックのレパートリーをしっかり踊りたいという気持ちもありました。大好きな仲間たちと別れるのはもちろん寂しかったけれど、ドイツでめいっぱい吸収したことを力にして、また新しい道に進もうと決意しました。

ポーランド国立バレエは、レパートリーがとても充実しています。まずはクラシック・バレエ作品がきちんと揃っていて、マクミランやノイマイヤー等の作品や、コンテンポラリー作品もバランスよく入っているんですよ。といっても入団してまだ2年目ですし、残念ながらこの1年はコロナのために通常の半分も活動できなかったので、まだ経験できていないことばかり。それでも過去に上演された演目を聞くと「わあ、そんな素敵な作品をいつか私も踊れるかもしれないんだ!」と嬉しくなります。

マニュエル・ルグリ版「海賊」オダリスク 岡野祐女(写真左)©︎Ewa Krasucka

◎着やすくて“特別感”のあるウェアが理想!

このカンパニーではやはりクラシック作品に触れることが多いので、レオタードに巻きスカート、そしてバレエタイツをしっかり着用して、“きちんと”感のあるスタイルでレッスンやリハーサルに臨むことが多いですね。それこそドルトムントの頃は、レオタードに短いスパッツなど、もう少しラフな着こなしが多かったのですが。こちらでは周りのダンサーも“クラシック・バレエモード”なウェアを着ていますし、実際バレエマスターの先生が、ダンサーに「バレエタイツを履きなさい」と指導しているのを見たこともあります。そんな様子からも、「やはりここはクラシック・バレエのカンパニーだな」と感じます。もちろん、その時リハーサルをしている作品にもよりますけれど。

バレエウェアは大好きです。普段着る洋服よりも、バレエウェアのほうが次々と欲しくなります(笑)。仕事柄、「人に見られている」という意識は常に持っておきたいというのもありますし、素敵なウェアを着たりコーティネイトを考えたりするのが楽しくて。楽屋にケース3段分くらいストックしていて、「今日は気合を入れたいからこれ!」とか、その日の気分で決めています。やっぱり、好きなウェアを着ると気分がぐんと上がります。

レオタードは、明るい色や柄物が好みです。最近は黒も好んで着ますが、プロになってしばらくはほとんど選びませんでした。というのも、ジョン・クランコ・スクール時代に、「レオタードの色は黒」と指定されていて……。カラーは黒のみ、柄物はもちろんダメ、背中が開きすぎていたり、ホルターネックやストラップがクロスしていたりしてもダメ。少し凝ったデザインのものを着ていくと、先生からすぐに「マイアミ・ビーチ!」(つまり「水着みたい」ということです……)と注意されるんです。シンプルな黒レオタードはもうその時に充分すぎるほど着たので、卒業後しばらくは黒レオタードから解放され(笑)、カラーや柄物を選んで着ることが多くなりました。

ダンスキンさんからいただいたウェアもすごくお気に入りで、いつも使っています。どのアイテムも機能性が高くてシンプルなのに、どこにもないデザインなんです。バレエウェアはどうしてもみんな似たような感じになりがちだから、やっぱり特別感もあるけど、着やすくて機能的なウェアが私の理想。そういう意味でも、ダンスキンのウェアはバッチリです! 着ていると、同僚のダンサーたちに「それ、どこの?」ってしょっちゅう聞かれます。そんなふうに聞かれるたびに、いつもちょっと嬉しくなります(笑)。

とくに「これは画期的だ!」と思ったのが、このダウン入りのショートパンツ

ダウン入りのタイプは先シーズンの商品。今シーズンは中綿入りの進化版! バレエインサレーションショート(レディース) 商品型番DA421150 ¥16,500(税込) ★キャンペーン対象アイテムです

クラス・レッスンでもジムでのトレーニングでも、私は脚のラインや膝の向きを目で見て確かめながら、自分に厳しくやりたいんですね。でも、身体は絶対に冷やしたくない。このパンツはこんなに短いけれど、ダウン入りだからなのか、脚全体がすごく温かくなるんですよ。これには驚きました。後ろは伸びやすい素材になっているから動きやすいですし、ジムで履いていたらみんなに「すごいカッコいいね!」と褒められました。

それから下の写真で着ている「デヴェロッペウォーミングジャケット」も私のヘビロテアイテムです。肘から下がピタッとフィットするように切り替えられているからアームスのラインも見えやすいですし、とにかく軽くて温かくて動きやすい。腰回りにゴムが入っているので、プラクティス・チュチュを着けている時にもいいんです。汗をかいてもサラッとしていますし、すごくおすすめです。

デヴェロッペウォーミングジャケット(レディース) 商品型番 DA50301 ¥21,560(税込)

◎「自分に足りないもの」を知ったからこそ、努力ができた

ウェア選びで少しだけ悩みがあるとしたら、それは「体型にぴったりのウェアがなかなか見つからない」ことです。私は身長もあまり高くない上に体つきも華奢なので、例えば長袖レオタードが好きで買ってみたりもするけれど、袖が緩くて生地が余ってしまうこともしばしば。ウォーミングウェアも大きすぎることが多いですし、フリーサイズのプルオンスカートだと、腰の低いところまでずり落ちてしまいますし……。最近はセミオーダーで細かくカスタマイズできるレオタードも増えてきてはいますが、自分の身体にジャストフィットするものが欲しいなと、いつも思います。

いまはもう「私のこの身体だからこそできることがある!」とわかっているけれど、15歳でドイツのジョン・クランコ・スクールで学んでいた頃は、体型のことがずっとコンプレックスでした。私の身長は160センチ弱くらいで、日本にいた時は自分が小柄だと思っていなかったんです。でも海外に出てみたら、みんなすらりと背が高くて手足も長い。それに比べて「私って、ちっちゃい……」と。毎日スタジオの鏡を見るのが嫌でたまらなかったし、「日本人でなくなれたらいいのに」とすら思ってしまうこともありました。

またジョン・クランコ・スクールはシュツットガルト・バレエの付属校なので、生徒たちの目標はもちろん「シュツットガルト・バレエに入団すること」。でも、シュツットガルトのダンサーは長身の人で揃えているので、160センチ足らずの身長ではもう絶対に入団できないとわかっていました。だから私は、入団を夢見ることもできなかった。努力でどうにかなることならどれだけでも頑張るけれど、自分の力ではどうしようもないことだから、苦しかったです。

だけど、自分に欠けているものが何かを知ったからこそ、「それなら少しでも大きく見える踊り方を考えよう。腕や脚を、身体の中心からもっと遠くへと伸ばして使おう」と、本気で努力するようになりました。また周りのみんなをよくよく観察していると、手足が長くてスタイル抜群の子はもちろんとても綺麗なのですが、身体をコントロールすることが難しそうにも見えました。彼女たちにもやはり苦労をしていることがあって、逆に「祐女は速い動きができていいね」と言ってくれたりするんです。だったら素早い動きや細かな動きで私なりの個性を活かそう、ありのままの自分で踊ろう、と。あれほど嫌だった「日本人であること」も、いまはすごく誇りに思っています。

バレエは、地道に努力し続けることが絶対に必要です。でも、努力ではどうにもならないことも、たくさんあります。身長のこともそうだし、オーディションもそう。自分にできる努力はすべてやっていると思っても、バレエ団との相性やディレクターの好みに合わなければ選んではもらえません。十代の終わりに就職活動をしていた時、募集のあったカンパニーには手当たりしだい履歴書を送ったけれど、オーディションすら受けさせてもらえない経験をたくさんしました。頑張っても頑張っても、欲しい返事がもらえない。そんな現実の厳しさを身をもって知ったからこそ、ポーランドに移籍が決まるまでの間も本当に悩みましたし、悔しい思いもいっぱいしました。

だけどやっぱり、どんなことがあっても、私はバレエが大好きです。とくに、舞台で踊り終えた時にお客様からいただける歓声、拍手、温かい言葉。あの達成感を感じられた瞬間が、いちばん幸せです。それが何ヵ月もの間コロナで失われてしまったからこそ、よけいにそう思います。

幸いなことに、この2月末から、私たちの劇場は再開できることになりました。もちろんまだ本格始動とはいかなくて、客席収容率を50%に制限した上でのトライアル期間のようなものらしいのですが。私も含めてダンサーたちはみんな、日々リハーサルは続けながらも「きっとまた“performances cancelled(公演中止)”になるのだろう……」と思っていたんです。だから上演決定の一報を聞いた時には、喜びと驚きで「えーーーっ!!!」と大騒ぎになりました(笑)。
いまリハーサルをしているのは、2月末から始まる『ロミオとジュリエット』です。これはカンパニーの芸術監督であるクシシュトフ・パストール振付・演出によるオリジナル版。それからもうひとつ、5月にポーランド初演が予定されているケネス・マクミラン振付『マイヤリング』のリハーサルも行っています。私自身は、『ロミオとジュリエット』ではジュリエットの友人役、『マイヤリング』ではステファニー王女役にいちおう配役されています。今シーズンはまだ舞台で踊ることはできないと思いますけれど、リハーサルに入ることができて、振付指導者の方からご指導いただけたり先輩方の踊りを見て勉強できたりするだけでも、すごく幸せです。

私は、バレエダンサーとして目指すところがあるから、ここポーランド国立バレエに移籍してきました。その目標に向かって経験を積むチャンスをこうして与えられていることに、日々心から感謝しています。

©︎Timber

岡野祐女 Yume Okano
兵庫県出身。5歳よりイノイユミコバレエアドヴァンスにて猪居由美子、後藤由美子に師事。
2013年 ユースアメリカグランプリNYファイナルにてスカラシップ受賞、ドイツのジョン・クランコ・スクールに留学。2016年ローザンヌ国際バレエコンクール出場、ファイナリスト。カナダのアルバータ・バレエⅡ、ドイツNRW ジュニアバレエ団を経て、2019年ポーランド国立バレエに入団。現在コール・ド・バレエ。

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