Videographer:Kenji Hirano
2020年2月22日(土)、新国立劇場バレエ団『マノン』が開幕します。
『マノン』は20世紀の巨匠、ケネス・マクミランが振付けたドラマティック・バレエの傑作です。原作は1731年に発行されたアベ・プレヴォーの小説『マノン・レスコー』。このバレエでは18世紀後半、つまりフランス革命前のパリを舞台にして、当時の社会に蔓延していた退廃や貧困、惨めさ、それでも生きていく人々の愛や欲望や絶望を、「踊り」という身体表現を使って生々しく描き出しています。
演じるダンサーたち自身が「この作品は特別だ」と口を揃え、それを観る私たち観客にもずしんと大きなものを受け止める覚悟が必要なほどの力を持つ、まさにマスターピース。
〈バレエチャンネル〉では、本日よりこの新国立劇場バレエ団『マノン』を大特集します。
本日は、本番まであと半月あまりと迫った2月上旬に取材・撮影をしたリハーサルの様子を動画でお届けします(このページトップをご覧ください)。
明日(2/18)以降は4日間にわたって出演ダンサーたちの”リレーインタビュー”を順次公開していきます。
テーマは「私と『マノン』」。
今回の出演者たちのなかから12人が登場。それぞれのなかにある『マノン』の思い出や、役にかける思い、この作品だからこその魅力や難しさなどを語りながら、ダンサー自身が次に登場するダンサーを指名する”リレー形式”です。
どんなダンサーが登場するのか? そして誰が誰を指名するのか? ぜひお楽しみに!
そしてこの大特集の締めくくりにはーー。
新国立劇場が『マノン』を初演したのは、いまから17年前の2003年。
カンパニーの歴史において大きな一歩であったその舞台で主要な役を演じた2人のダンサー、酒井はなさんと湯川麻美子さんのスペシャルインタビューをお届けします。
誰もが手探りだった日本初演。初演キャストだからこそ、戸惑い、掘り下げ、もがいてもがいて見出していった”作品の核心”とは何だったのか。
「『マノン』は自分のダンサー人生で最も大きな経験のひとつ」と語り、特別な思い出をいまなお鮮やかに心に刻む2人のお話。
素晴らしいインタビューです。ぜひご期待ください。
公演情報
新国立劇場バレエ団『マノン』