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2023年1月29日〜2月5日に開催されたローザンヌ国際バレエコンクール2023(Prix de Lausanne)。1973年に第1回が行われたこのコンクールは、今年で50周年。日本からも毎年数多くのダンサーたちが参加し、吉田都、熊川哲也、上野水香、中村祥子ら80名以上が受賞しています。
コンクールの歴史を写真、映像、資料で振り返る、「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展が2月15日(水)まで東京・渋谷のBunkamura Gallery(1階)で開催中です。50周年を記念して、本拠地ローザンヌ歴史博物館で開催された展覧会を再構成。日本人ダンサーたちの特設コーナーも設けられています。
2月10日(金)にはスペシャルトークイベントを開催。山本康介がナビゲーターを務め、ゲストとして中村祥子、小㞍健太が登壇します。
本展では、出場者たちがファイナルへ挑む過程を、実際のコンクールの流れを追いながら貴重なアーカイブと共に紹介。パフォーマンスの写真や映像のほか、バックステージの記録も展示されています。
2月3日に開催された同展の内覧会を取材しました。
会場内には審査資料などの展示も
Bunkamura1階フロアの正面入口を入ってすぐ左に、ローザンヌ国際バレエコンクールのロゴマークが。隣には歴代の受賞者の写真が次々と映し出されます。劇場に公演を観に来た人や映画を観に来た人、カフェを利用しに来た人も、この壁の前で足を止めていました。
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中に入ると、歴代のコンクールの資料が時系列でずらり。
▲ポスターの下には開催年のおもな出来事の解説が ©Ballet Channel
1989年に行われたローザンヌ国際バレエコンクール東京大会のコーナー。中央には同大会で金賞を受賞した熊川哲也さんのゴールドメダルが展示されています。
©Keizo Okubo
会場の中央には、ダンサーの写真や映像を使った美しいインスタレーション。
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天井から吊るされた白い飾りは、チュチュをイメージして演出したもの。会場のいたる所に設置されています。
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奥へと進むと、ファイナル審査にまつわる資料が展示されています。審査員の手書きコメントが入ったシートや、歴代の日本人受賞者を紹介する映像も。
審査中の様子を捉えた一枚。審査員の視線の先にある大きなスクリーンには、ファイナリストたちの映像が流れています ©Ballet Channel
会場の外も…
ギャラリーの外でも貴重なコンクール映像を上演。同じフロアに隣接するロビーラウンジでお茶をしながら、ゆっくりと鑑賞するのもおすすめ。2月10日のスペシャルトークイベントはここで開催されます。
この壁の向かい側にはギャラリーが見えます ©Ballet Channel
展示デザインを手がけたatelier oïによると、ギャラリー内を舞台に、外の空間を観客席として見立てて、展示を観に来た一人ひとりが、観客の前でステージに立っているというコンセプトなのだそう。atelier oï創業者のパトリック・レイモンさんは、「展覧会をご自身のダンス・パフォーマンスの一部として楽しんでほしい」と語っていました。
外から見たギャラリー ©Ballet Channel
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同展開催にあたり、Bunkamuraオーチャードホール芸術監督の熊川哲也氏、ローザンヌ国際バレエコンクール芸術監督兼最高経営責任者のキャサリン・ブラッドニー氏、ローザンヌ歴史博物館館長のローラン・ゴレイ氏が寄せたメッセージを公式ホームページで公開しています。
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展覧会情報
〇開催期間
2023/2/3(金)~2/15(水)
10:00~19:00
〇会場
Bunkamura Gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
〇入場無料
〇問合わせ
Bunkamura Gallery
03-3477-9174
〇公式ホームページ
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/230203_lausanne/