元ボリショイ・バレエのプリンシパルで、現在はオランダ国立バレエで活躍するプリマ・バレリーナのオリガ・スミルノワ。今夏の第17回世界バレエフェスティバルへの出演も発表されたスミルノワが演じる『ジゼル』を映画館で楽しめる「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」が、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて2024年7月5日(金)より1週間限定でアンコール上映されます。
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より。同作は日本上映権が2024年7月末で終了となるため、今回が日本での最終上映になるとのこと ©︎Pathe Live
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「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」について
スミルノワは、ロシアの名門ワガノワ・バレエ・アカデミーを首席で卒業した後、2012年にボリショイ・バレエに入団。2016年にはプリンシパルに昇格し、数々のレパートリーで主演しました。ボリショイの次代を担うダンサーとして注目されていたものの、2022年2⽉、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されると「私の魂のすべてで、この戦争に反対する。ロシアを恥じることになるとは思っていなかった」と表明。祖国ロシアとボリショイを離れ、オランダ国⽴バレエに移籍しました。
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
スミルノワが移籍したオランダ国立バレエは、全世界20か国から90名以上のダンサーが所属するヨーロッパの名⾨バレエ団。芸術監督テッド・ブランセンの下、豪華絢爛な古典作品のレパートリーに加えて数多くの現代作品を⽣み出してきたことから、世界でも先進的なバレエ団のひとつとして⾼く評価されています。
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
本作は、従来の『ジゼル』に⾒られる伝統的側⾯を重んじながらも、アルブレヒトの内⾯描写に重きを置くなど、普遍的で偉⼤なロマンティック・バレエの⾦字塔に新たな命を吹き込んだ意欲作です。アルブレヒト役を演じるのは、スミルノワと同じくボリショイを離れたプリンシパル、ジャコポ・ティッシ。イタリア出⾝のティッシは、⻑⾝を⽣かした優美な踊りが魅力の正統派ダンスール・ノーブル。これ見よがしなところはひとつもないのにどうしても目が引きつけられてしまう端正な動き、眼福以外の何ものでもないスミルノワとのパ・ド・ドゥなどにも注目を。
そして何よりも、キャリアと人生経験を重ねて格段に深みを増したスミルノワの表現力。とくに目・視線の芝居の濃やかさや、この世のものではない存在としての演技の素晴らしさを、ぜひ劇場の大スクリーンで。
「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」より ©︎Pathe Live
上映情報
公開日:2024年7月5日(金)〜7月11日(木)
※追加情報:7月18日(木)まで延長上映決定!
上映劇場:Bunkamuraル・シネマ 渋⾕宮下
※沖縄ミュージックタウン音市場でも7月20日(土)より上映
上映時間:115分
作品情報
撮影場所:オランダ国⽴歌劇場
撮影時期:2023年10⽉
主演:オリガ・スミルノワ、ジャコポ・ティッシ
新演出・振付:ラシェル・ボージャン、リカルド・ブスタマンテ
改訂振付:マリウス・プティパ
原振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー
美術・衣裳:トゥール・ヴァン・シャイク
⾳楽:アドルフ・アダン
伴奏:オランダ・バレエ・オーケストラ
指揮:エルマンノ・フローリオ
配給:ALFAZBET
配給・宣伝協⼒:dbi inc.
©︎Pathe Live