鑑賞ファンにも、バレエ留学を志す若いダンサーたちにも、圧倒的に人気のある国ーー英国。
現地で話題の公演や、街の人々の”バレエ事情”などについて、ロンドン在住の舞踊ライター・實川絢子さんに月1回レポートしていただきます。
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【Interview】桂 千理〈後編〉ロイヤル・バレエ入団、そしてDistDancingのこと
桂千理 ©︎Alice Pennefather
- 英国ロイヤル・バレエに入団することになった経緯を教えていただけますか。
- 確か私の一学年前から、ロイヤル・バレエはAud Jebsen Young Dancersという1年間の研修制度を提供するようになって、今ではそれがバレエ学校からロイヤル・バレエに入団する唯一の方法になっています。だから卒業を前にして、もう正団員の契約を貰えることはないのかなと心配していたんですが、幸運にも私が正団員契約をもらえた最後の女子生徒になりました。私と、男子ではジョセフ・シセンズが学校から正団員として入団した最後の卒業生で、その後はみんな、まずは研修生として入団しています。長い間ロイヤル・バレエに入ることを目標に頑張ってきたので、オファーをいただけた時に迷いはありませんでした。
- バレエ学校時代から注目されていらっしゃったので、きっと引く手あまただったのではと想像します。始めからいい役を踊ることを条件に、あえてロイヤル・バレエより小規模なカンパニーからキャリアをスタートさせるダンサーも多いですよね。
- そのとおりです。可能なら、私もロイヤルより小さなバレエ団に入団してすぐにいい役を踊る道も、両方経験してみたかったです……! でも、11歳でこの国に来て以来ずっとロイヤル・バレエを目標にしてきて、それは決して揺らぐことがありませんでした。実際、ウィーン国立バレエから契約のオファーがあったんです。クラスを受けたら、当時のマニュエル・ルグリ芸術監督が見ていて、その場で「すぐに来てもらえる?」といっていただけて……。その時は何と答えていいのかわからず、一旦バレエ学校に戻ったのですが、やはり頭の中で「ロイヤル・バレエ、ロイヤル・バレエ……」という声がしたんです(笑)。
オーディション用に撮影した写真 ©︎Johan Persson
- バレエ学校時代には、どんなダンサーが好きでしたか?
- 昔からマリアネラ・ヌニェスが大・大・大好きで、ずっと憧れてきました。彼女からは、本当にたくさんのことを学びました。今、目と鼻の先で彼女が踊るのを見られるなんて、本当に幸せです。でも歳を重ねるにつれて、アーティストとして私も成長して、好みや感性も進化してきました。マリアネラのことはもちろん今も大好きで崇拝していますが、今はナタリア・オシポワの踊りを見るのも好きです。彼女はとにかくパワフルで、予測不可能で、エキサイティング。彼女のように舞台の上で大胆になれるダンサーはあまりいないですから。ラウラ・モレーラの芸術性も、もはや別次元ですね。私自身があんなふうになれるとはとても思えないのですが、それを同じバレエ団で身近に見られるのは本当に素晴らしいですし、彼女がまだ現役で同じカンパニーにいることそのものに感謝しています。若いダンサーが入団して、彼らの憧れのダンサーが引退するというのは、悲しいけれど避けられない構図なので……。入団したばかりの時には、アリーナ・コジョカルも、タマラ・ロホも在団中で、彼女たちを間近で見られたのは貴重な経験でした。でも、マリアネラがいるだけでも充分幸せです!(ハグするジェスチャー)。
- 私も最近では、マリアネラ・ヌニェスの『オネーギン』のタチヤーナ役が本当に素晴らしくて、忘れられない舞台になりました。彼女も桂さんのその思い、ご存知なのでしょうか?
- まさか! みんな、アイドルはいると思うんですよ。私も入団したての頃は、「こんな近くでマリアネラがクラスを受けてるのを見られるなんて……!」とか「私、マリアネラの隣にいる!」とかいちいち感動していたんですけど、「私、ずっとあなたの大ファンでした……!」みたいなことを言う人は誰もいないですね。伝える勇気もないですし、とりあえずクールに見えるように努力してます。大好きだけど、遠くから見てるだけで満足、みたいな(笑)。
- 桂さん自身が好きな作品や、将来踊ってみたい作品は何でしょうか?
- 踊りを辞める前に、これだけはやってみたいという役がいくつかあります。まずは『オネーギン』のタチヤーナと『マノン』のタイトルロールですね。それから『ジュエルズ』のダイヤモンドも、音楽、衣裳、すべてが美しくて好きです。近い将来に踊ってみたいのは、ジュリエット。若手ダンサーが踊るのに適した役で、演技と芸術性が要求されます。やはりマクミラン作品が好きなので、彼の作品がレパートリーに揃ったバレエ団にいられてラッキーだと思います。
- どんなタイプの役がいちばん似合う、あるいは素の自分に近いと思っていますか?
- タチヤーナ役は、私にぴったりの役柄だと信じてます!やっぱり、ドラマティックな役柄ですね。
素の自分は活発な性格で、あまり女の子らしい方ではないので……そういう意味では、私の場合、歳を重ねてベテランになってからジュリエットを踊るのは、ちょっと無理があるかもしれません。ジュリエットは若々しくてエネルギーに満ち溢れていて、他の役柄とはちょっと違うアプローチが必要になってくるので。だから若いうちに踊りたいし、すごく興味はあります。とくにラストシーンで号泣したりする場面はやってみたいですね(ジェスチャーで実演)。でもやっぱりいちばんの目標はタチヤーナ役です。もしタチヤーナ役をできたら……それこそもう思い残すことはもうなにもなく、安らかな気持ちでバレエ界を後にできると思います(笑)。
- お話を聞いていると、桂さん自身のこれまでの人生もとてもドラマティックですよね。
- 山あり谷あり、病気になって一度は死にかけて、まだ子どもなのにひとりで異国に渡って、家族がばらばらになって……今ではよくあることなのかもしれないけれど、子どもがたったひとりで立ち向かっていくには、なかなか濃い人生経験を重ねてきました。タチヤーナのような役を自分ならきっとできる、と思えるのは、そういう部分も大きいのかもしれません。
「Infra」のリハーサルにて
- 踊ること以外には、どんなことが好きですか?
- 料理が大好きです。とにかく食べることが好きなんです! 自分で作るのも好きですし、外食するのも大好き。ロンドン中のレストランを食べ歩いて、友人たちと過ごす時間が好きです。
絵も時々描きます。小さなキャンバスに描いた絵を、友だちにプレゼントすることもあるんですよ。映画を見たり、公園に行ったり、サイクリングしたり……。ふだん身体を酷使する仕事をしているのでなかなかできないけれど、旅行に行った時はハイキングするのも好きです。スポーツをするのも。
- アクティブなんですね……!
- どんなに身体がクタクタに疲れていても、週に1日の休みの日はなかなかベッドにじっとしていられなくて……。つい、何かこの時間で他にできることがあるんじゃないかって考えてしまうんです(笑)。
- ロックダウン中の自宅隔離生活はさぞつらかったのでは……。
- 精神的には、平常心でいることを心がけていました。ロンドン中、どこもかしこも閉まっていたけれど、それでも外に出ることは許可されていたので、ロックダウン中はひたすらサイクリングをしていましたね。ロンドン中を自転車で探索したり、友人たちの家まで行って軒先から話をしたりとか。そうやってなるべく忙しくするようにしていました。
- 2019/20シーズンは、ロックダウンになる前まで怪我でお休みされていましたよね。
- はい、そうなんです。2019年10月末から休んでいました。左脛を疲労骨折してしまって、2ヵ月間松葉杖生活でした。左脚にいっさい体重をかけられなかったので、ピラティスやジムすらできず、本当に何もできなくてつらかったです。
- 疲労骨折に至ったのは、やはりシーズンがハードだったからでしょうか。
- 夏休み明けにオペラハウスに戻って、リハーサルと公演漬けの日々が始まったんですが、私の身体にその準備ができていなかったんだと思います。シーズン開始直後のトリプルビルでは、3作品中『コンチェルト』と『ライモンダ』の2作品の様々な役にキャスティングされていました。それだけで、いつもの倍以上のリハーサル量になります。身体の準備が整っていなかった上に、とくにジャンプで左脚にいつも以上の負荷がかかりました。それで、あっという間に悪化していったんです。公演中に起こった怪我ではなかったのは良かったんですが。
でも、トリプル・ビルの公演中は、舞台に立ってジャンプしたり脚を曲げたりするだけで、ものすごい痛みに襲われてしまって……。踊ることは大好きですが、もうこれ以上痛みに耐えられないというところまで悪化してしまったんです。『ライモンダ』ではパ・ド・トロワにキャスティングされていて、大きなジャンプがあったのですが、朝からジャンプはせずに夜までエネルギーをセーブして、痛みに身体を慣らすように公演直前にあえて激しくジャンプしたりしました。感覚を麻痺させようと思ったんです。でも、公演後は痛くて痛くて、帰宅するといつも泣いていましたね。次の日もその次の日もその繰り返しで、レントゲン検査をしてドクターストップがかかるまでそれを続けたんです。お医者さんには、今すぐ踊るのをやめなさいと、その場でギプスに入れられてしまいました。今シーズンは『眠れる森の美女』のソロや、たくさんのいい役にキャスティングされていたのですが、全部諦めなければならなかったのは本当に残念でした。
- コール・ド・バレエもソロも両方やるのは、身体的には相当ハードですよね。
- そうなんです。でもそれも、ダンサー人生を考えたらそれができるのは若い今しかないんです。身体的にも精神的にもハードですが、若いうちにその山を乗り越えられるように、頑張っています。
- 今は、怪我からもうすっかり回復されたんでしょうか?
- ほぼ回復して、クラスの85%くらいできるようになりました。トウシューズも最近履き始めて、ジャンプもできるようになってきましたし……。弱った筋力を強化するために、ジムやピラティスもしています。骨はすっかりもとに戻ったので、今シーズンのオペラハウス再開時には、舞台復帰できるはずだと思います。
- ロックダウン中は、ロイヤル・バレエや他のカンパニーのストリーミング配信なども見ましたか?
- まったく見ませんでした。やはり、怪我をしてしまってからは、自分が踊れないことがつらかったので、あえてバレエは見ないようにしていたんです。あれだけ毎日踊っていたのが、突然全く踊れなくなって、家の中で歩くこともままならないという状況は、すごくショックで……。でも、少しずつそんな生活にも慣れ、リラックスすることもできるようになり、バレエ以外にやってみたかったことに挑戦する余裕も出てきました。オンラインでインテリアデザインの勉強も始めたんですよ。バレエダンサーとしてやりきったら、いつかインテリアデザイナーになってみたいなと思っているんです。コースを決める時は、インテリアデザインと心理学の2つで迷ったんですが、結局現時点で簡単にできそうなほうを選んだんです(笑)。
- そんな中で、ロックダウン中にDistDancingというプロジェクトを立ち上げられました。DistDancingは、ロックダウン後おそらくロンドンで初の屋外ダンスパフォーマンスですよね。このプロジェクトを始めた経緯を教えていただけますか?
- じつは私、ロックダウンの真っ只中の5月末に、引っ越したんです。そこで今の大家さんと出会ったのですが、私がダンサーだと知って、彼の所有するプラットフォームを使ってパフォーマンスができないかと提案してくれました。ホクストン・ドックスにあるスペースなんですが、リージェンツ運河の対岸を通りかかる人たちに見てもらえるようなパフォーマンスを、無料でできないだろうかと。そのプログラムを考えてほしいと言われて、やってみることにしました。
まずは、同僚のヴァレンティノ・ズケッティに一緒にやらないかと声をかけました。彼はこれまで様々なプロジェクトを手がけていて、撮影やプロデュースの経験が豊富でしたから、サポートしてもらえたら心強いと思ったんです。そこでふたりで会場となるスペースを見に行ったんですが、とにかく広くてびっくりしましたね。でも床がコンクリートだったので、ロイヤルのダンサーが踊れるようにするには、上質なダンス用フロアが必要でした。大家さんに相談すると、彼は私たちのプロジェクトのために快く投資してくれました。彼のもとで働いている職人さんたちに手伝ってもらって、ハーレクイン社のリノリウムの床を設置したんです。
わずか2週間ほどで会場の準備が整って、7月の最初の週末に第1回のパフォーマンスを行いました。それ以来、毎週末公演を行っています。やはり屋外パフォーマンスは天候に左右されるので、土曜か日曜のどちらかにできるよう、週末に設定しています。でも、雨の中でパフォーマンスしたこともあるんですよ。パフォーマンスは1回が20分と短いので、途中で雨が降り出したとしても、たいていひどくなる前に終わるんです。ただ、雨が降ると床が滑りやすくなってしまうので、降り出すと急いで床をカバーで覆って、やむとまたすぐにカバーを取って、掃除機をかけて乾くのを待ちます。ヴァレンティノとふたりでそれを全部やっているんですが、清掃員、裏方、主催者、と完全に何でも屋になってますね(笑)。
DistDancing ©︎Andrej Uspenski
DistDancing ©︎Andrej Uspenski
- ダンス公演のプロデュースには、ずっと関心があったんでしょうか?
- いいえ、自分にそんなことができるなんて、考えてもみませんでした。まだ23歳ですし、ずっとダンサーとしてのキャリアに専念していたので、それ以外の道を真剣に考えたことはなかったんです。だから今回は、ヴァレンティノにサポートをお願いして、いちから学んでいきました。でも、次に新しいプロジェクトの話がきても、今ならきっと大丈夫だと思います!
- プログラムは、どのようにして決めていったのですか?
- ダンサーたちに安心して心地よく踊ってもらえることが何より大切と考えたので、私たちのプログラムはとてもフレキシブルです。パフォーマンスの時間帯も、踊る内容も。なので、「即興でもクラシックでも、何でも好きなものを踊っていいし、音楽も4分以内なら何でもいい」とダンサーにすべて任せています。1回の公演で、5~6人のパフォーマーが出演するんですが、これまでロイヤル・バレエのダンサーだけでなく、コンテンポラリーダンスやヒップホップ、ブレイクダンスやサーカスのダンサーたちも出演してくれました。できるだけ多様性のあるラインアップにしたかったんです。
ダンサーたちに一任したのは、コロナの影響で長期間きちんとトレーニングできていないので、私自身を含め、出演者たちがベストコンディションではないということも大きいです。そんな中で、難しいテクニックを強要して無理をしてほしくなかったので、何を踊るかはダンサーたちに任せた方がいいと思ったんです。
DistDancing ©︎Andrej Uspenski
DistDancing ©︎Andrej Uspenski
DistDancing ©︎Andrej Uspenski
- この状況下でパフォーマンスを行うにあたって、何がいちばん大変でしたか?
- やっぱり、COVID-19感染予防のためのガイドラインに則ってあらゆることを行わなければいけないことですね。舞台となるスペースがとても広くて、観客と舞台の間に運河が流れていることはとてもラッキーでした。確実に対人距離をとれますから……! ダンサーたちは、舞台上はもちろん、舞台裏でもソーシャル・ディスタンシングを守っています。それから、1回の公演の中で、各作品が同じプラットフォーム上で踊られることがないように気をつけています。最初の作品が桟橋上のステージなら、次の作品は屋内スペースで、その次は建物の屋上で、というようにローテーションさせています。ロイヤル・バレエのルーカス(・ビヨルンボー・ブレンツロド)とジョシュア(・ジャンカー)が振付けたデュエット作品では、ソーシャル・ディスタンシングに則って、屋上と屋内スペースの両方で同時に踊ったんですよ。
DisDancing ©︎Andrej Uspenski
- 斬新なアイデアですね。
- いろいろと厳しいルールがあるので、その中でやれることには限りがあります。ソーシャル・ディスタンシングをとれないので、屋内スペースに観客を入れることはできないですし、観客が一定数を超える大規模な集会になってはいけないので、1回の上演時間も20分以内と決めてあります。パフォーマンスを行う日は、観客が集まってもすぐに解散するように、3時、5時、7時と3回パフォーマンスを行っています。無料パフォーマンスなので、悪天候の時にはプレッシャーを感じることなくすぐにキャンセルもできます。
観てくださるお客様にも、ソーシャル・ディスタンシングを徹底し、マスクをすることを呼びかけていますが、リージェンツ運河は長いので、間隔を空けて鑑賞してもらうには最適でした。橋の上から見てもらうこともできましたし、ソーシャル・ディスタンシングにはこれ以上ない場所ですね。賢いリピーターの中には、小さなボートを借りて来る人までいるんですよ! 他の観客からは離れてるし、ダンサーの目の前だし、これ以上ない特等席ですよね(笑)。
- ツイッターで動画が拡散されて話題になりましたが、パフォーマンスを見た人たちからの反応はいかがでしたか。
- 予想以上の反応でした。こんなに話題になるとは思ってもみなかったので、びっくりしています。あっという間に、ホクストン・ドックスでパフォーマンスをしていることが広がっていきました。毎回、パフォーマンス開始前にあたりを見回すと、5人も集まっていないことも多いのですが、音楽がかかって、ダンサーがステージで踊りだした途端、通りすがりの人も自然と足を止めてショーを観ていってくれます。舞台芸術界が大変な状況にある中で、私たちのこのプロジェクトは今、ロンドンでほとんど唯一のライブダンスパフォーマンスなんです。やっぱり、たくさんの人がアートや生の舞台に飢えているんだと思いますね。思っていた以上に好評で、毎週末来てくれるリピーターも多いんですよ。毎週内容がまったく違うので、それもいいんだと思います。
Video: ©︎Andrej Uspenski
- 夏もそろそろ終わりに近づいていますが、今後のプランは?
- 今のところ、DistDancingは9月末までは続けようと思っています。夏も終わるし、9月から、ロイヤル・バレエでの仕事も始まって忙しくなっていくと思うので。
でも、毎年夏にやれたらいいなとは思っています。予想以上に好評だったので、これで終わりにしてしまうのは寂しいかな、と。次回は平日も含めて2~3週間にプログラムを集中させて、毎年夏のフェスティバルみたいな形にできたらいいですね。
- 新作も上演していますし、新進の振付家にはいいプラットフォームになりますよね。
- そうですね。ダンサーで振付けする人もいますし、たまたまパフォーマンスを見に来てくれた振付家が、すごく気に入って「なにか振り付けたいんだけど……」と名乗り出てくれることもあります。(2019/20シーズンで退団する)ロイヤル・バレエのエリコ・モンテスもそのひとりで、同じくバレエ団のダンサーであるアネット・ブヴォリとハリー・チャーチズのふたりに新作を振付けてくれました。その動画がツイッターで拡散されて、一気に名前が広まったんです。
- でも、来年の夏までには、ソーシャル・ディスタンシングの必要がなくなっているといいですよね。あ、そうしたらDistDancingという名前も変えるんでしょうか……?
- どうでしょう……? DistDancingは、もちろんコロナの影響があって思いついた名前なんですが、同時に、観客とパフォーマーの間には常にディスタンスがあるのも事実なので、このまま使ってもいいのかなとも思います。でもそうですね、コロナが終息したらあえて思い出させるような名前は良くないのかも……。でも、来年以降会場を変えるにせよ、何らかの形で観客とパフォーマーの間のディスタンスを、ちょっと変わった形で強調できるようにできたら、名前もそのままでもいいのかもしれません。ちょっと考えてみます……!
DisDancing ©︎Andrej Uspenski
DistDancing ©︎Andrej Uspenski