1992年にホイットニー・ヒューストンとケビン・コスナー主演で公開された映画「ボディガード」はご覧になっていない方も、ホイットニーの有名な歌声「♪エンダ〜」は、ご存じのはず。
この映画の原作を元にしたミュージカル「ボディガード」は、2012年にロンドンで初演、その後11か国以上で上演され、4000回、400万人以上の動員を記録した大ヒットミュージカルです。
このミュージカル「ボディガード」の日本公演が、東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕!
本場ロンドンのキャストが来日し、10月6日までは東京で、10月11日〜20日までは大阪・梅田芸術劇場で上演されます。
東京初日の9月13日、本番直前に行われた2つのイベントを取材しました。
撮影:鈴木久美子
プレスコール
最初におこなわれたプレスコールでは、作品から3つのナンバーを披露。
本番直前の熱いパワーがあふれるステージとなりました。
●1曲目「I’M EVERY WOMAN」
レイチェル・マロン役 アレクサンドラ・バーク(初日キャスト)
男女のバックダンサー達を従え、歌手であるヒロインのレイチェル・マロンが、力強い歌とダンスで魅了するナンバー。
スパンコールの衣装に身を包んだアレクサンドラ・バーク(中央)は、パワフルなボディで魅力的。センターに立つと圧倒的な迫力を放ちます。
これはマイアミでの慈善コンサートのシーンで歌われるナンバー。ステージだけでなく客席までをぐるぐると照らす照明がまるで本物のライブ会場のようで、思わず立ち上がって手拍子したくなるほど。
●2曲目「I HANE NOTHING」
レイチェル・マロン役 ジェンリー・シャロ―
フランク・ファーマー役 ブノワ・マレシャル
ボディガードのフランク(ブノワ・マレシャル 写真下)がレイチェル(ジェンリー・シャロー 写真上)を初デートでカラオケ・バーに連れて行くシーンで歌われる曲。フランクに対する本当の気持ちを歌にのせて打ち明けるレイチェル。黙って彼女を抱きしめるフランク。
ジェンリー・シャロー(写真上)は、スレンダーな身体からは想像できないような低音の美しい声と声量で、語るような歌い方が印象的。ホイットニー・ヒューストンの曲にのせて、レイチェルの思いを伝える切なくロマンティックなナンバーです。
●3曲目「I WILL ALLWAYS LOVE YOU」
レイチェル・マロン役 アレクサンドラ・バーク
ラストシーン、フランクに別れを告げてひとりになったレイチェルが歌う有名なナンバー。
静かに静かに始まり、やがて高まって強く強くなっていく声。
あまりにも有名なこの曲を、ラストシーンで魅力的なミュージカルナンバーとして聞かせて(語って)欲しい、という期待に応えてくれる圧巻の歌声。
高くせり上がった舞台で歌うレイチェルの姿が、アカデミー賞のトロフィーのように見えて、切なくも力強いヒロインの思いがぐいぐい伝わってきました。
初日レッドカーペットセレモニー①
続いて行われたのは、劇場ホワイエでのレッドカーペットセレモニー。
初日公演に駆けつけた観客に公開されました。
先ずはメインスポンサーであるALSOKのロボット「REBORG-Z」が、レッドカーペットのセキュリティをチェック。
安全を確認してのスタートです
左から、ブノワ・マレシャル、LiLiCo、アレクサンドラ・バーク、ジェンリー・シャロー
拍手のなか、来日公演オフィシャルサポーターのLiLiCoとともに、フランク・ファーマー(ボディガード)役のブノワ・マレシャル、レイチェル・マロン役(ダブルキャスト)のアレクサンドラ・バークとジェンリー・シャローが登場。会場が一気に華やぎ、白いドレス姿のLiLiCoが「私も出るつもりです!」と笑いを誘います。
ふと気がつくと、後ろのほうに2人の男性の姿が……。
LiLiCo「見れば分かりますよね? ボディガードです」
なんと、この公演ではボディガード付きペアチケットも限定発売されているとのこと!
今日は劇場にいる間、Lilicoさんのことをどこまでもお守りするそうです
プレスコールでは圧巻の歌唱力で魅了してくれたレイチェル・マロン役のふたり。
「素晴らしい歌声の秘訣は?」という質問に、
アレクサンドラ「体も大事ですが声を大事にします。水をいっぱい飲んで、クールダウンも必ずすることです」
ジェンリー「体は使ったぶん休めて、よく眠ること。水も大事です。お休みの前しかシャンパンは飲めないの(笑)」
フランク・ファーマー役のブノワ・マレシャルは
「1年ほど一緒にやってきたこのカンパニーが、今晩、いままでで最高のものをご披露します」
と、優しい瞳でスマートな回答。
オフィシャルサポーターのLiLiCoは「映画のあの名シーンも、新しい見事な舞台演出で魅了してくれます。映画を超えています!」と力強くアピールしました。
キャストの3人は明るい笑顔を残し、この後すぐの開演に向けて準備に向かいました。
***
続いて登場したのは、このミュージカルのスタッフと子役キャスト。
写真後方左から2番目より「ボディガード」英国ツアープロデューサーのデイビット・イアンとマイケル・ハリソン。
前方左から、レイチェルの息子フレッチャー役を演じるカレブ・ウィリアムズとジェシー・オーニア。
後方左は「ボディガード」のレジデント・ディレクター、トレイシー・レーン。
イアン氏とハリソン氏は
「初めての来日公演になります。日本の皆さんの反応がとても楽しみです」と優しい笑顔。
カレブくんは「アリガトウゴザイマス」と上手な日本語を披露。
プレッシャーを感じてはいるけれど、すごくエキサイティングな気分、と元気で答えました。
小さなジェシーくんは、初日のフレッチャー役。この後の公演では大活躍! 綺麗な歌声と自然で愛くるしい演技が魅力的でした。
(【イベント】ミュージカル「ボディガード」来日公演初日イベント②へ続く)
撮影:Ballet Channel
スチール提供:梅田芸術劇場
公演の詳細
ミュージカル「ボディガード」来日公演版
(生演奏・英語上演・日本語字幕あり)
東京公演*9月13日~10月6日 東急シアターオーブ
大阪公演*10月11日~10月20日 梅田芸術劇場メインホール
特設HP https://www.thebodyguardmusical.jp/