〈バレエチャンネル〉創刊当初から続いた名物連載「南仏の街で、僕はバレエのことを考えた。」でも大人気だった小林十市さんが、ベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)のバレエマスターに就任したのは2022年8月のことでした。
自身がかつてスターダンサーとして踊っていた場所に、約19年の時を経て戻った十市さんは、いまどんなふうに過ごしているのか――。
2023年2月、スイス・ローザンヌにあるベジャール・バレエの稽古場に、十市さんを訪ねてみました。
クラスレッスンやリハーサルの指導などバレエマスターとしての仕事のこと、ダンサーたちのこと。十市さんみずから案内してくれたバレエ団の“建物探訪”など、インタビューと写真でお届けします。
写真すべて:©️Ballet Channel
ベジャール・バレエの建物は、ローザンヌ国際バレエコンクールでおなじみのボーリュ劇場の裏手にあります
毎朝、出勤していちばんにする仕事は…
- 十市さんは2003年に腰の故障でベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)を退団後、折に触れて同団を訪れてはいましたが、常駐のかたちで戻るのはじつに19年ぶり。しかも今回はバレエマスターとして着任されたわけですが、新たな生活は順調ですか?
- ダンサーとして在団していたころ一緒に踊っていた同僚はもう数えるほどしかいませんけど、おっしゃるとおり退団後もちょこちょこ顔を出していたので、若い世代のダンサーたちもわりと僕のことを知ってくれていましたね。インスタグラムのおかげもあると思いますが。あと、ベジャール作品を再演するときに、みんな初演時の映像を確認したりするんですよね。そうするといろいろな作品に僕が映っているので、小林十市とは何者かということはみんな認識してくれていたみたいです。
久しぶりに会った小林十市さんは、以前よりさらにシュッとシャープになった印象。バレエ団建物のエントランスを入ってすぐのキャンティーンでインタビューに応じてくれました
- バレエマスターというと、日々のクラスレッスンやリハーサルの指導にあたるのが主な仕事ですか?
- そうですね。クラスレッスンの指導に関しては、1週間のうち月・火・水はバレエ教師のアザーリ・プリセツキー、木・金・土は僕というふうに担当を分けています。そしてリハーサルはその時に上演する演目によって、ドメニコ(・ルヴレ)やエリザベット(・ロス)と分担していますね。それで公演が近づいてジルが通し稽古を見る段階になったら、僕は常に彼の横について、ダメ出しをノートに取るなど指導のアシストをする。あと、ジルが新作を創る時には、必ず見ておくようにしています。
- 今年の50周年記念ローザンヌ国際バレエコンクールではコンテンポラリー・ヴァリエーションの課題曲にベジャール作品が入っていて、ジル・ロマンさんがコーチとして出場者指導にあたりました。その際も、十市さんはずっとジルさんの傍らについて指導のアシストをしていましたね。ジルさんは何かあるたびにまず十市さんに伝えていて、はたで見ていても信頼の厚さが伝わってきました。
- ありがたいことです。僕自身はとにかく、毎日「ジルより先に帰らない」というのを自分の中で決めていて。たとえ担当しているリハーサルがなかったとしても、ジルが仕事をしているのに僕が先に帰っちゃいけないよな、と。そもそもジルが作品を創っているならそれは絶対に見ておくべきだし、そもそもバレエマスターはバレエ団のすべてを把握しておかねばならないと契約書にも書いてあるので。
BBLの建物は、正面外観からは想像がつかないほど奥行きのある構造。長い長い廊下の両サイドにはオフィスや更衣室などの部屋が並び、突き当たった……と思ったらさらに先があり、4つのスタジオが連なっていました
- 現場の指導だけでなく、事務的な仕事も多いそうですね?
- そうなんですよ。だから着任早々パソコンを渡されましたね。朝、出勤したらまずオフィスでパソコンを開き、メールをチェックするところから1日が始まります(笑)。
- なんと、毎朝の仕事の始まり方はわれわれ会社員と同じなんですね(笑)。
- とくに僕の場合は、着任してからわりとすぐにバレエ団のオーディションシーズンに入ったんですよ。それで11月〜2月くらいの間は申し込みや問い合わせのメールがとにかく多くて、その対応に追われました。メールは毎日数十件、しばらくチェックを怠ると数百件にもなってしまうし、添付された履歴書や映像にも目を通して、ジルに見てもらうための下準備をする必要もありました。だから、そういうデスクワークはけっこう大仕事でしたね。
芸術スタッフのオフィス。エリザベット・ロスさん、ドメニコ・ルヴレさん、十市さんの3人がこの部屋で仕事をしているそう
- それは大忙しですね……。十市さんは昨年末にバレエチャンネルに近況を寄稿してくださって、クラスを担当する日はどんなアンシェヌマンをダンサーたちに与えるか事前に考えて、エクササイズメニューを準備した上で指導に臨まれると。
- そうですね。慣れの問題もあるんでしょうけど、その場で考えて思いつくものだけだと、似たようなエクササイズばかり出してしまうことになりそうで。それがいやだから、その日のレッスンプランを事前に考えて、エクササイズをノートに書いておきます。このノートが2冊目になるんですけど。
- 素晴らしいですね……! 十市さんはとくにどういうところに重きを置いたエクササイズを出すことが多いですか?
- 僕はSABで学んだことが軸にあるので、脚の内側をよく使って、きちんと5番に閉じることを基本にしたエクササイズを構築しています。あとはゲストの先生がいらした時にどんなエクササイズを出しているかを見て、「ああ、こういうやり方もあるんだ」と勉強させてもらったり。最近ではYouTubeなどに公開されているいろんな先生のアンシェヌマンから、ちょっとずつヒントをもらうこともあります。プロになると、ダンサーによってクラスに求めるものが違うし、どうしても好みが分かれてくる。だからすべてのダンサーの好みに合うクラスができているとは思いませんが、「いいクラスですね」と言ってきてくれるダンサーたちもいるので、いまのところはこれでいいのかなと。
ノートにはエクササイズ内容がきれいな文字(フランス語)で書き付けられていました
- 先ほど十市さんの指導するクラスを少し見学させていただきましたが、バー・レッスンの間は稽古場の中をずっと歩き回って、ダンサーたちに声をかけながら指導していましたね。
- 彼らはプロですし、あまり細かく探してまで注意をしているつもりはありません。ただ、ダンサーたちは教師に注意してもらいたいんですよね。僕はエクササイズをただ出すだけではダメで、ちゃんと「先生」としてそこにいて、クラスの雰囲気を作って引っ張っていかなくてはいけない。そうやってダンサーたちにモチベーションを持たせていくことの必要性は、肌で感じています。
- 十市さん自身も、レッスンを受けたり踊ったりすることはありますか?
- ゲストティーチャーが来てくださっている時は、可能な限り自分もレッスンを受けるようにしていますね。僕はやっぱりまだ「踊りたい」という気持ちを持っているし、バレエマスター就任が決まるまでは「フリーランスのダンサーとしてやっていこう」と考えていたくらいですから。時間や予定が許す限りは自分も動きたいと常々思っているし、何しろジルがそうだから。さすがに毎日とはいかないけれど、ジルはレッスンを受けられる限り受けています。そしていまだに怖いくらい動けます(笑)。ジルはいま62歳で、奇しくも僕が1989年にベジャール・バレエに入団した時のベジャールさんも62歳だったのですが、当時の様子を思い出しても、ジルがいまだに自分で動きながら振付を作っているのは凄いことです。だけど、そこがやっぱり、ジルのいちばん魅力的なところなんですよね。ダンサーたちが「ジルについていこう」と思うのは、彼が踊れるからというのが大きいと思う。
- なるほど。
- やっぱり、いちばん説得力がありますよね。どんなに難しい動きであっても、ジル自身が何でもないことのようにさらっと動いて見せてくれると、ダンサーとしては「できない」なんて言えるわけがない(笑)。やはり怪物級です、ジルは。あの年代でいまだに動けている人って、世界を見渡してもたぶんジルとマニュエル・ルグリさんくらいじゃないかな。だから僕もそうありたいなと思っています。
朝のクラス。バー・レッスン中、十市さんはスタジオ内をくまなく歩いてダンサーたちを見て回っていました
写真正面はBBLを代表するスターダンサー、ジュリアン・ファヴロー
みずから動いてダンサーたちにアンシェヌマンを与える十市さん
「時代は変わった」と思うこと
- 19年ぶりにベジャール・バレエに籍を置くようになって、バレエ団が以前と大きく変わったと感じるところはありますか?
- まずは組織体制が変わりました。例えばバレエ団のトップである「ディレクター」は、かつてはベジャールさん、そして亡くなったあとはジルの1人体制だったのが、現在はアーティスティック・ディレクター(芸術監督)のジルと、もうひとり別にマネージメント部門のディレクター(事務局長)がいて、2人体制になっています。あとは人事部のようなものができたりして、より組織的になりました。そしていわゆる「労働環境の整備」というのでしょうか、ダンサーたちの就労時間がより厳密に管理されるようにもなりましたね。たとえば日々のリハーサルは契約書上「最長19時まで」となっているけれど、たいてい18時には終わります。その代わり、クラスやリハーサルを休む時には医師の診断書の提出が必要だったりもします。僕がダンサーとして所属していた頃は、新作の振付が始まると21時くらいまで普通にリハーサルをしていたので、当時と比べると環境的にもダンサーのメンタリティ的にも「時代は変わったな」と感じます。
- ダンサーのメンタリティが変化したと感じるのは、例えばどんなことですか?
- 踊るのはあくまでも仕事であり、プライベートとは分けて考える。そして仕事よりもプライベートのほうが大事。そう考える人がほとんどになりました。どちらが良いとか悪いとかいう話ではなく。
- いまはもう、世界的にそれが正義という時代ですよね。
- そのあたりは芸術監督のジルを筆頭にバレエ団側がすごく気を付けていて、もう20年近く組織に属することなくやってきた僕にとっては、時代の変化をいちばん実感するところです。そもそも僕が踊っていた頃と比べることじたいがナンセンスなのですが。でも例えば新作を創る時なんかには、作品に全力で向かっていくパワーというか、自分のすべてを踊りに捧げるエネルギーというか、そういう熱量みたいなものはやや希薄になったなと感じます。
- それはわかる気がします。私のような仕事の分野も同じ状況だと思います。
- 誤解のないように言うと、もちろんみんなの舞台にかける気持ちは、昔も今も変わらず真剣です。ただ、公演回数がかつてより減ってきているせいもあって、1回の本番に対する緊張度が相対的に高くなっているというのもあるのでしょうね。ダンサーたちがただ1〜2回の公演でエネルギーを使い切り、燃え尽きてしまうような状況も見られます。そういう意味で、ダンサーたちの身体や精神力が少し脆くなっているところはあると思います。
- そうした状況のなかで、十市さんはバレエマスターとしてどのようなことに注力していきたいと考えていますか?
- 以前バレエチャンネルにも書きましたけど、僕にはバレエ団をどうしようとか、ベジャール作品を正しいかたちで残さなくちゃとか、そういう正義感みたいなものはないんです。ただ、ジルのサポートをするためにここにいる。それが僕の偽らざる本音です。彼がこの仕事を与えてくれたおかげで僕は経済的にも安定して、フランスの家族にも仕送りができているわけで、そこに対する感謝の気持ちがまず大きい。プラス、やはり芸術監督であるジルがディレクションや創作に集中できて、バレエ団の活動をいかに充実させることができるか。それがイコール、ベジャール・バレエやダンサーのためにもなるというのが自分の思い描く理想のかたちなのかなと思っています。
- ベジャール・バレエはこれからもベジャール作品の継承とジル・ロマン作品を中心とした新作の上演、これらを2本の軸として進んでいくことになりますか?
- そうですね。新作についてはジル以外の振付家に委嘱をすることもあって、例えば今年6月には大石裕香さんがBBLのために作品を振付けてくれました。そうしたリハーサルを観ていてつくづく思うのですが、ダンサーってやはり「自分のために振付けられる」という経験がどうしても必要なんですよね。ジル作品にしろその他の振付家の作品にしろ、いま自分たちのために振付けられている新作を踊っている時、ダンサーたちはいちばん生き生きしているように見えます。
- いいですね。
- いっぽうでベジャールさんの作品は、あの独特なニュアンスをつかむのがなかなか難しい。例えば『バレエ・フォー・ライフ』の「ミリオネア・ワルツ」は僕に振付けられたソロですが、ベジャールさんと一緒にああでもない、こうでもないと試行錯誤したからこそ、感じ取れたり身体に染み込ませられたりしたものがあったわけで。それを今のダンサーたちにも伝えようとはするけれど、芯を捉えるところまでいくのは本当に難しいです。どうしても少し表面的に見えてしまう。
- ベジャール作品は、作品そのものの力が強いというか、いまも色あせない魅力がありますよね。
- そうなんです。ベジャール作品に関しては、そういう面が大きいですね。だからいまでも上演すれば客席は盛り上がりますし。それでもやはり、先ほど話したように、いまはカンパニーの公演回数もずいぶん減ってしまいました。例えばツアーに出ても、多くて3回公演くらいしかなかったりする。作品って回数を重ねるなかで、ダンサーたちが「今度はこうしてみよう」と違う表現を模索するから深まっていくわけですけど、いまの公演回数だと、とりあえず教わったことをやりこなすだけで終わってしまう。だから、そこから発展していかない。
- 重要な問題ですね……。その意味でも自分たちに振付けられる新作だと、クリエイションの過程で模索を重ねることができるから、より表現が生き生きする面もあるのでしょうね。
- うん、そうですね。だから僕もジルの作品については、来日公演などで客観的に観ていた頃よりも、いまこうしてリハーサルに参加するようになってからのほうが、面白さに気づけた気がします。動きのつなぎ方とか細かいところにジル特有のものがあるし、何といってもジル自身が動いて見せてくれると全然違う。ジル・ロマン作品を踊るダンサーたちは、その魅力をすごく感じているはずです。彼らが生き生きして見えるのはそういうことだと思う。
午後はリハーサル。この日は日本人ダンサーの大貫真幹さん、岸本秀雄さん、武岡昂之介さんの指導にあたっていました
コンテンポラリー・ダンスを踊りたい
- ところで先ほど「僕はまだ踊りたいという気持ちを持っている」という嬉しい言葉がありましたが、「ダンサー小林十市」として具体的に計画していることはありますか?
- 残念ながら、現時点ではないですね。いまはクラスレッスンを受けられる限り受けて、あとは空いているスタジオに行ってピルエットをやっているだけです(笑)。
- 十市さんのSNSを覗くたびに、ピルエットのクオリティがますます上がってきているような気がしてならないのですが……。
- どうでしょうか(笑)。でも、回るのは好きですね。それからジルの作品もリハーサルを見ながらたまに一緒に動いたりするんですけど、彼の作るものは動きが速すぎてついて行けません(笑)。
- そんなに速いんですか?!
- 速いんです。僕としては、やはり2021年にDance Dance Dance Yokohamaの「エリア50代」でアブー・ラグラさんに作ってもらった『One to One』みたいな作品とか、その後リヨンのオペラ座で経験した伊藤郁女さんの作品とか、ああいった方向性にいきたいですね。
- いわゆるコンテンポラリー・ダンス。
- そう、思いっきりコンテンポラリーにいって、もっと追求してみたい。
- 十市さんは、コンテンポラリー・ダンスのどんなところに魅力を感じますか?
- 動きや意味や自分自身を、果てしなく追求できるところ。バレエのポジションのように「これが正解」というものがないから、永遠に探ることができますよね。そこが面白いです。『One to One』の映像を見ても、「ああ、ここはもっとこうすればよかった」と、いまになって気づくことがたくさんあるんですよ。こういう方向性のダンスを踊れたら、自分はまだ成長できるんじゃないかと思えるというか。
ダンサーたちが好きな時に使えるトレーニングルーム。「僕、いつもこれで遊んでます」と大きなサンドバッグを力強くパンチ!
- まさに、重ねてきた人生経験や若い頃とは異なる身体が、振付と出会って無二の表現となっていくさまを見せてくれたのが、2年前の「エリア50代」でした。
- だから、できるだけ早く「エリア50代」第2弾をやりたいなと思っています。僕くらいの年齢になると、身体をいつまで維持できるのかは時間との勝負になる。とくにいまは指導するのが仕事で自分は踊っていないので、いざ踊るとなった時に本当に踊れるんだろうか?という不安は常にあります。
- そういう葛藤もあるわけですね。
- また踊るためには、やっぱり常に動き続けていないとダメだよな、と思うんです。たまにアブーさんや郁女さんに言われたことを思い出しながら一人でやってみるんですけど、いくら動画を自撮りして確認したところで、それが良いのか悪いのか自分では判断できなくて。だからやはり、振付家なりと一緒に仕事をして、直接指導してもらって、自信をつけていく必要がある。ひとりでやるにはちょっと限界があります。
ただ、いまはやっぱりシーズン中は外したくないし、当分の間はここの仕事に専念しなくてはと思っています。僕が離れていた年月の間に、BBLにはいろんなことがありました。ベジャールさんが亡くなって、ジルが後継として芸術監督の職に就いて、それ以降15年間も彼はひとりでやってきた。それはなかなかできることじゃありません。だからいまここに僕がいる以上は、できる限りジルのサポートをしなくてはと。もちろん、「エリア50代」第2弾の早期実現という夢は捨てないでおきますが。
- 本当にこれまでにないおもしろい企画ですから、実現を心から願っています!
- 幸せなことに、僕は強運の持ち主です。いまの状況もきっとひとつの通過点で、自分が「踊りたい」という気持ちを持ち続けていれば、絶対にまた舞台にたどり着けると思っています。
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- 【建物探訪】バレエ団の中を案内していただきました
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建物は地上2階+地下1階の3階建て。スタジオはすべて1階。十市さんのオフィス等は2階にあります
リハーサルの合間など、ダンサーたちがひと息つくための休憩室。広々としてとても居心地がよさそうです
休憩室内に置かれていた1枚の畳。これは「ベジャールさんの更衣室にあったもの」(十市さん)
「これは日本のみなさんからいただいたのよ」。2017年、モーリス・ベジャール没後10年にBBL来日公演が行われた際、「天国のベジャールさんへ」と日本のファンが書いたメッセージの束。事務局スタッフの方が大事そうに持ってきて見せてくれました
地下には衣裳工房も……
ダンサーやスタッフが日常的に行き交う廊下の隅に、ベジャールさんの大きな写真と、彼の70歳の誕生日にコメディ・フランセーズから贈られたという椅子が置かれていました
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