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【記者発表レポート】「マンガローグ:火の鳥」新内眞衣による実演も!MoN Takanawaで4/22開幕

青木かれん Karen AOKI

2026年4月22日より、MoN Takanawa: The Museum of Narrativesのシアター空間Box1000のこけら落とし公演となる「MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥」が開幕する。

マンガローグは、観客全員で一冊の物語に没入する新しい漫画体験。巨大な3面スクリーンに投影された漫画を観ながら、MANGALOGUER(マンガローガー)と呼ばれる案内役や喋るロボットアームとともに物語の世界に没入する、体験型の公演だ。

原作は手塚治虫の『火の鳥』。全12篇で構成されたシリーズのうち、西暦3404年以降の世界を舞台とした「火の鳥 未来編」が今回上演される。

声の出演は、山寺宏一、夏木マリ、梶 裕貴、本郷奏多、古田新太、あの。案内役のマンガローガーを、又吉直樹、寺脇康文、花總まり、古川雄大、小森隼(GENERATIONS)、新内眞衣(元乃木坂46)、千葉一磨らが公演ごとに交替で務める。

4月6日、開幕に先駆け行われた「マンガローグ:火の鳥」の記者発表会を取材した。

記者発表会レポート

70秒の紹介映像が流れ、続いてマンガローガー役の新内眞衣による冒頭9分間の実演が行われた。

マンガローガー役を務めた新内眞衣 ©Ballet Channel

新内は、喋るロボットアーム「鉄腕アーム」やマイムやダンスで表現する「高橋さん」とのかけあいを通して、観客を『火の鳥』の世界へと導いた。

中央にはマンガローガー役の新内眞衣、右側には高橋さん役の伊藤壮太郎。隣の「鉄腕アーム」の声は山寺宏一が担当 ©Ballet Channel

実演後のトークで、オファーを受けた時について「びっくりした」と新内。
「50年前に誕生した『火の鳥』ですが、少し恐ろしいなと思うくらい現代を予言したかのような作品で、引き込まれました。私もマンガローガーとして漫画を体験しながら、お客さまに『火の鳥』の世界を楽しんでいただけるように努めます」と意気込みを語った。

後ろのLEDスクリーンには、漫画「火の鳥 未来編」を公演用に着彩したページが投影されている。手塚プロダクションが約60年前に描かれた白黒原稿をもとに、原作の線やページ構成を尊重しながら、元アシスタントの手によって一枚ずつ色彩を施した ©Ballet Channel

続いて、内田まほろ(MoN Takanawa/アーティスティックディレクター)、朴正義(Bascule Inc./制作統括・クリエイティブディレクター)、鈴木思案(演出)が登壇。

左から、内田まほろ(MoN Takanawa/アーティスティックディレクター)、朴正義(Bascule Inc./制作統括・クリエイティブディレクター)、鈴木思案(演出)、新内眞衣(マンガローガー役) ©Ballet Channel

まずは、内田がこけら落とし公演に『火の鳥』を選んだ理由を語った。
「The Museum of Narrativesは、物語のミュージアムという意味。“MoN”の音には、好奇心をひらく“門”と未来をつくる“問”という二つの意味を込めました。さらにアートやサイエンス、テクノロジーや社会問題など人類の活動すべてをエンターテイメントや文化の形にして伝えていくという役割を担っています。ここから日本の文化を発信したい、未来をどう生きるのか考えてもらいたい。そのためには、漫画の神様の手塚治虫先生の『火の鳥 未来編』しかないと考えました」。

朴は制作にあたって、漫画の読み方を研究したという。
「一人で読む漫画をどうやって1000人のお客さまと体験するか。その問いのために、まずはどんな読み方をしているのか、アイトラッキングで分析しました。僕は吹き出しの台詞を目で追っていたのですが、とあるアニメ監督は絵のほうに着目していて。人によってこんなに読み方が違うのだと気づかされました。それならば、お客さまの水先案内人のような存在を登場させようと、今回『鉄腕アーム』というロボットアームを作りました。山寺宏一さんの声で少し癖のある性格なので、きっとお客さまも自分にはない視点で気づきを得られるのではないでしょうか。
制作にあたって僕が大事にしたのは、テクノロジーを使って創造力を増幅すること。このロボットアームにもその思いが込められています」。

「鉄腕アーム」の先端に搭載されたカメラの視線は、スクリーンに映し出される。マンガローガーと喋ったり、観客を見渡すように動きながら呼びかけたりとリアルな反応を見せた ©Ballet Channel

演出について、鈴木はこう語った。
「鉄腕アームのカメラで漫画を1ページずつ映しながら、キャラクターの声を聞かせたり、レーザー照明を使ったりと、観ている人が物語の世界に引き込まれるように考えました。イメージしたのは、お母さんの絵本の読み聞かせです。お母さんは一人で何役も演じ、時には別の世界へ飛んでいくこともありますよね。今回は『マンガローグ:火の鳥』で、漫画を読んでいるうちにいろんなことが起こる体験をしていただきたいです」。

記者発表の終盤には、松任谷由実のAI音声「AIユーミン Yumi AraI」の出演がサプライズ発表。「AIユーミン Yumi AraI」は、人類を破滅に導くハレルヤ/ダニューバー役を務める。

イベント終了後、囲み取材に登壇した新内。

©Ballet Channel

実演の感想を聞かれ、「直前までロボットアームちゃんがご機嫌ななめでどうなるかと思いましたが、本番はちゃんと動いて安心しました」と笑顔で答えた。ロボットとの初共演で最初は戸惑いつつも、稽古中は意外にも人間のように交流ができて新鮮だったと振り返った新内。親しみを込め、ロボットアームをアームちゃんと呼び、「私と似て、ちょっと恥ずかしがり屋」と語った。

「MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥」は、MoN Takanawaのシアター空間Box1000にて2026年4月22日より上演される。

公演情報

「MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥」

【日程】
2026年4月22日(水)〜5月16日(土)

【会場】
MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000

【キャスト】
■声の出演
鉄腕アーム:山寺宏一
火の鳥:夏木マリ
マサト:梶 裕貴
ロック:本郷奏多
猿田博士:古田新太
タマミ:あの
ハレルヤ/ダニューバー:Yumi AraI

■舞台の出演
「マンガローガー」
又吉直樹
寺脇康文
花總まり
古川雄大
小森隼(GENERATIONS)
新内眞衣(元乃木坂46)
千葉一磨

「高橋さん」
伊藤壮太郎
笹本龍史
※舞台キャストは公演ごとに交替で1名ずつ出演

【スタッフ】
主催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives/TBS
企画制作:MoN Takanawa: The Museum of Narratives/TBS/Bascule Inc.
原作:手塚治虫「火の鳥 未来編」
制作協力:手塚プロダクション
制作統括:Bascule Inc.
演出:鈴木思案
脚本:竹村武司
映像:mimoid
テクニカルサポート:Abstract Engine

公演詳細はこちら

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