
吉田都 新国立劇場舞踊芸術監督 ©Ballet Channel
2026年1月20日、新国立劇場2026/2027シーズン舞踊ラインアップ説明会が開催された。まずは吉田都芸術監督が登壇、上演演目をひとつずつ時系列で紹介・説明した。
【10月〜11月】チャップリンの名画「街の灯」をバレエ化
2026/2027シーズンは、新制作のオリジナル全幕バレエ『街の灯』で開幕する。“喜劇王”チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・主演を務めた1931年の名作映画を、全2幕のバレエにするという。振付は吉田都演出版『ジゼル』で改訂振付を担当したアラスター・マリオットが手がける。
映画等をバレエ化する際に高いハードルとなる権利関係や音楽使用の許諾なども、チャップリン財団からの正式な許可を得て実現が可能となった。音楽は、チャップリン自身が作曲したスコアを復元の第一人者であるティモシー・ブロックがオーケストラ用に編曲、公演時には自ら指揮台に立つ。
「私の年代ではよく知っている映画ですが、若いダンサーたちはそれほど馴染みがないのか、(団内で)発表した時にはちょっと『ん?』という反応も(笑)。でもさっそくこの映画を観てみたという人もいて、みんなとても興味を持ってくれています。劇場にとっても財産的な作品になり、いまのバレエ団(のダンサーたち)にとってもちょうど良い作品との出会いになりそうな気がしています」と笑顔を見せた吉田監督。併せて、この説明会のために振付のマリオットが寄せたメッセージを代読した:
「私は長年、チャールズ・チャップリンのファンで、彼の代表作『街の灯』をベースにしたバレエを創作したいとずっと考えていました。『街の灯』は哀愁に満ちた美しいロマンティック・コメディです。チャップリンはつねに、映画のシーンを綿密に振付けられたダンスとして捉えていました。ですから、この物語を全幕バレエに仕立て上げることは、私にとっても理にかなったことだと思えます。この象徴的な映画をベースにバレエを創作し、同じくチャールズ・チャップリンが作曲したオリジナル楽曲を使用・編曲することについて、チャップリン財団から許可を得られたことは大変光栄です。吉田都版『ジゼル』に続いて、才能豊かで刺激的な新国立劇場バレエ団のためにこの新作を創作できることを、とても嬉しく思います」(マリオット)

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【11月〜1月】「ジゼル」地方公演と年末年始恒例の『くるみ割り人形』
当該シーズンの主催全国公演は、“ロンドン公演凱旋企画”と銘打って『ジゼル』を上演する。開催地は福岡(2026年11月)と兵庫(2027年1月)で、各2回・計4回公演。この1月にNHKで『ジゼル』ロンドン公演が放映されることに触れつつ、「やはり生の『ジゼル』をお届けしたい」と地方公演への意欲を見せた。
11月下旬には中劇場にて「DANCE to the Future」を開催する。これは団内から振付家を育成するプロジェクト「NBJ Choreographic Group」で生まれた作品を上演するシリーズ企画で、現在は元ネザーランド・ダンス・シアターの小㞍健太がアドヴァイザーを務めている。今回は新国立劇場バレエ団のダンサーたちによる振付作品を上演するほか、同団ファースト・ソリストの木下嘉人に劇場側から新作を委嘱。木下は「NBJ Choreographic Group」で最も意欲的に創作に取り組んできたダンサーの一人であり、その作品は幾度も「DANCE to the Future」で上演されてきた。今回は「(木下がこれまで作ってきた作品より)もう少し長めで、より多くのダンサーを使う作品」(吉田監督)を委嘱しているとのこと。
12月18日〜1月3日は、今シーズン(2025/2026)に新制作し3万人以上を動員したウィル・タケット版『くるみ割り人形』を再演する。この年末年始に世界初演・全18公演の幕を無事に下ろしたばかりの吉田監督は「バレエ団が自信を持ってお届けできる作品になったのではないか」と総括すると共に、「これからバレエ団とともに成長・進化していく作品。修正すべきところは修正しながら、より良い作品にしていきたい」と語った。
【2月】11年ぶりの「ラ・シルフィード」を含むダブルビル、小劇場でのコラボレーション公演
2月19日からは、同団では約11年ぶりとなる『ラ・シルフィード』(オーギュスト・ブルノンヴィル振付)と、2025年3月にバレエ団初演して同団ダンサーたちに新境地をもたらした『精確さによる目眩くスリル』(ウィリアム・フォーサイス振付)のダブルビル。「まったく違うタイプの2つの作品で、いまの新国立劇場バレエ団を観ていただきたい。11年ぶりの『ラ・シルフィード』は初めて踊るダンサーたちも多いので、この機会にブルノンヴィルのスタイルを学んでもらいたいなと思っています」(吉田監督)。
続く2月下旬の小劇場ダンス公演では、小㞍健太による新作を上演する。出演は、渡辺レイ、鳴海令那、小㞍健太、そして新国立劇場バレエ団からも数名のダンサーたちが参加するという。外部のダンサーたちと共演することについて、吉田監督は「とても興味深いコラボレーションになるのではないか」と期待を寄せた。

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【3月〜6月】全幕ストーリー・バレエの再演
春以降は全幕の物語バレエが続く。
3月はピーター・ダレル振付『ホフマン物語』。ドイツ・ロマン主義の作家E.T.A.ホフマンによる3つの物語をモチーフに、詩人ホフマンが人生でめぐり合った3つの恋を回想する、というストーリーだ。2023/2024シーズンに上演した際、同作のバレエ団初演(2015年)の立役者であり、自身も現役時代にホフマンをめぐる3人のヒロイン(オリンピア、アントニア、ジュリエッタ)を踊った大原永子前芸術監督をリハーサル指導に招いた吉田監督。「今回の上演でもぜひ大原前監督にお越しいただき、ダンサーたちを指導していただきたいと思っています」と述べた。
5月にはケネス・マクミラン振付『ロメオとジュリエット』が上演される。言わずと知れたドラマティック・バレエの傑作で、同団でも再演を重ねている人気レパートリーのひとつだが、今回は初めて英国ロイヤルオペラハウスのプロダクション(舞台美術・衣裳等)を正式に借り受けての上演となる。長年ロイヤル・バレエでプリンシパルを務めた吉田監督にとっても念願のレンタル実現で、「これまでなかなか貸し出しが叶わなかったので、今回の上演がとても楽しみ」と喜びを語った。
そして6月は王道の古典作品『ドン・キホーテ』が上演される。前回(2023年)の上演時には、東京での10回公演に加えて愛知でも2公演を実施した大人気作。「今回もまたチャレンジなキャスティングができると思っています」(吉田監督)。
【7月〜8月】「こどものためのバレエ劇場」と伊藤郁女による新作
2009年から実施されている「新国立劇場 こどものためのバレエ劇場」。2027年の夏は、日本の御伽草子「浦島太郎」をモチーフにした森山開次振付『竜宮 りゅうぐう〜亀の姫と季(とき)の庭〜』が再演される。
続く8月のダンス公演では、フランスを拠点に振付家・ダンサーとして活躍する伊藤郁女(いとう・かおり)に新作を委嘱。タイトルは『喧嘩(仲直り)』、5名程度の少人数作品になるという。伊藤は2025年12月に新国立劇場小劇場で『ロボット、私の永遠の愛』を日本初演したばかり。現在はストラスブール・グランテスト国立演劇センター「TJP」の芸術監督を務めている伊藤について、「ダンサーとしてはもちろん、芸術監督としても素晴らしい仕事をしていて、私も大いに刺激を受けました」と吉田監督。今回の委嘱について、「どんな作品になるのか楽しみ。タイトルは当初『喧嘩』のみだったのですが、のちに伊藤さんから『(仲直り)と足してください』と連絡をいただきました(笑)」とエピソードを明かした。
社会への発信とバレエ団の現状
作品紹介に続き、吉田監督は劇場のアウトリーチや社会貢献活動についても言及。2025年3月まで無料でオンライン配信した『アラジン』(デヴィッド・ビントレー振付)が世界で70万回再生を超えた成果に触れ、「今後もぜひ無料配信は続けていきたい」と意欲を見せた。また、オンワードホールディングス×チャコット株式会社×新国立劇場の協働企画で2025年12月『くるみ割り人形』第3回を迎えた「バレエみらいシート」(ダンサーに手紙を書き、選ばれた子どもたちが公演に招待され、終演後にはダンサーたちと交流する企画)についても報告。「交流会に参加した男の子が、憧れのダンサーを目の前にして泣き出してしまったというお話を聞きました。私も子どもの頃にそんな体験ができたら、きっと同じように泣いたと思う。本当に素敵な企画なので、これからも継続していきたい」と語った。その他、新国立劇場は2024年に文化芸術に触れる機会が少ない子どもたち約30名を『アラジン』に招待したが、同様の企画が再び野村不動産株式会社の協賛のもと進んでいるとのこと。
2027年に発足30周年を控え、「ダンサーたちの層がかなり厚くなってきた」とバレエ団の現状を語った吉田監督。「これからも若手にはどんどんチャレンジさせたいし、ベテランのダンサーたちにも“いまこそこれを踊ってほしい”と思う作品や役があります。全員をハッピーにするのはどうしても難しい。それでもダンサーたちにとってできる限りベストな演目を選びました」と締め括った。

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チケット料金の改定について
吉田監督によるシーズンラインアップ説明に続き、営業担当常務理事の田栗浩氏から、2026/2027シーズンからのチケット料金改定(オペラ・バレエ公演およびZ席)が発表された。「近年の物価高騰や劇場を取り巻く環境の変化により、自助努力のみでは公演水準の維持が困難な状況にあります。芸術的な質を確保し、公演を継続していくための基盤を守る。そのための判断だとご理解いただきたい」と述べた。
記者たちとの質疑応答
続いて、説明会に集まった記者たちとの質疑応答が行われた。主な内容は以下の通り。
- (記者1)新作『街の灯』が企画された経緯を教えてください。
- 吉田 『街の灯』はアラスター(・マリオット)からの提案です。当初、私は「あれほど有名な映画のバレエ化なんて許してもらえるのかしら?」と半信半疑でしたけれど、アラスターの「自分が許可を取るから」という熱い思いで話が進み、音楽に関しても彼が中心となって進めてくれました。アラスターは私たちの『ジゼル』の改訂振付を手掛けてくれた振付家であり、私は彼を100%信頼しています。そして『街の灯』は私自身も大好きな映画ですので、そこから話が進んでいきました。
- (記者1)先ほど吉田監督から「『街の灯』は今のダンサーたちにぴったりの作品だ」という旨の発言がありましたが、その言葉の意味を詳しく教えてください。
- 吉田 この5〜6年、私たちは「演じること」や「表現すること」を重視してきましたが、それがいま実を結んできているのを感じています。とくにロンドン公演の経験は大きかった。あのロイヤルオペラハウスという劇場においても、ダンサーたちは萎縮することなく楽しんで、みるみる変化していく様子を見せてくれました。そしてその舞台が現地で高く評価されたことも自信になり、各ダンサーが「自分たちの進んでいる道は間違っていない」と確信を持って舞台に立っているのを、今シーズンは感じています。例えば新制作した『くるみ割り人形』でも、以前のように一から十まで「こうしてください」と言わなくても、ある程度のガイドラインを示すだけで各人が自分なりに役を演じてくれるようになりました。ベテランから若手まで層も厚くなったいま、みんながいろんな役に挑戦できるであろう『街の灯』に出会えることは、バレエ団にとって非常に良いタイミングだと感じています。
- (記者1)全体的にできる限りコンテンポラリー作品を増やしていこうという意図があるように感じられますが、実際はどうですか。
- 吉田 コンテンポラリーに関しては、いろいろな制約がなければもっと新しいものを取り入れていきたいという思いがありますので、新作を作れることは大変ありがたく思っています。また、貝川鐵夫さんや福田圭吾さん、木下嘉人さんのように、これまで『DANCE to the Future』で作品を発表してきたダンサーたちに、劇場側から正式に新作を依頼できるかたちになってきたことも嬉しい。ダンサーたちも新しいチャレンジを求めていると思いますので、様々なバランスや彼らのキャリアを考えながら、新たなコンテンポラリー作品に取り組むことが大切だと考えています。

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- (記者2)昨年のロンドン公演は大成功、しかし今シーズンは海外公演の予定がありません。バレエ団のレベルの高さを世界にアピールするためにも、今後の海外公演の展望を聞かせてください。
- 藤野公之常務理事 ロンドン公演は大変盛況で、ダンサーにも良い影響を与えたことを誇らしく思っています。吉田監督とも「今後も海外公演はやっていく方向で進めよう」と話していますが、ロンドン公演も数年かけて準備し成功させたものですので、毎年実施するのは難しいということもご理解いただければと思います。 また、海外への発信という意味では、『アラジン』の配信が70万回再生を超えたという成果もあります。そのような映像による配信や、大掛かりなツアーだけでなく少人数での派遣など、様々なかたちで新国立劇場バレエ団の良さを世界に発信していきたいと考えています。

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- (記者3)2月に上演される小㞍健太さんの新作について。彼に新作を依頼した決め手とは。また、外部のアーティストと新国立劇場のダンサーが共演することで、どのような成果を期待していますか。
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吉田 小㞍さんにはここ数年「NBJ Choreographic Group」のアドバイザーをお願いしています。何より素晴らしかったのは、彼にワークショップをお願いした際、自身の経験をダンサーたちに惜しみなく伝え、いろいろなスタイルの振付に挑戦させて、表現のボキャブラリーを増やすための指導をしてくださったこと。ダンサーたち自身が振付けた作品に対してアドバイスする目線も優しくて、とても心強い存在です。
また、プロとして外部のダンサーと共に作品を作り上げる経験は、それまでとはまったく違う意識や刺激をもたらします。ダンサーたちには、もっと自由にいろいろな表現ができるようになってほしいですし、その経験は古典作品にも生かされます。ダンサーたちの心身をもっと解放し、より多くのチャレンジをしてもらうために、ダンサーとしても振付家としても素晴らしい彼に依頼しました。
- (記者4)東京文化会館の休館に伴い、多くのバレエ団が新国立劇場を使いたいと希望しています。シーズンラインアップを俯瞰すると、新国立劇場バレエ団の公演回数は減っていないように見えますが、(上演日程の調整に)苦労したことがあれば教えてください。
- 吉田 公演回数は例年と同程度ですが、劇場が不足している厳しい状況のなかで、私個人の意見としては、できるだけ他のバレエ団にも新国立劇場を使っていただけるようなかたちにできたら……と思っています。ただし新国立劇場バレエ団としても公演回数は維持・拡大していきたいところですので、例えばリハーサル期間や舞台稽古の時間をできる限り凝縮する、といった努力はしているところです。公演数が少なかった頃はもっと長い時間をかけてリハーサルをしていたわけですが、そうした「リハーサル・カンパニー」のような状態からは脱却し、より多くの本番を重ねることで(作品への)対応力をつけなくては。そうしてスケジュールを凝縮し、劇場を他のバレエ団にも使っていただけるようにできたらと考えています。新国立劇場で私たちが公演を行っている間に、外部のバレエ団もここで上演するというのは少し不思議な感覚ですが、劇場不足が深刻化している中、できる限り助け合っていきたいと思っています。
- (記者4)チケット料金の改定について、具体的な値上げ幅などを教えてください。
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田栗 バレエ・オペラ共に共通の考え方で料金改定を行います。一律の値上げではなく、現行の料金帯によって区分し、価格帯ごとに値上げ幅を決める、というかたちです。その際、低価格帯ほど値上げ幅を抑えるようにしています。具体的な値上げ額(税込)は以下の通りです。
- 現行18,000円以上の席種:プラス2,200円
- 14,000円以上〜18,000円未満:プラス1,650円
- 10,000円以上〜14,000円未満:プラス1,100円
- 10,000円未満:プラス550円
- Z席:現行1,650円から1,980円へ(プラス330円)
この改定により、全席が売れた場合の総収入で比較すると、バレエ公演全体で約10%、オペラ公演で約8%の増収となる見込みです。劇場としても本当に心苦しい改定ですが、ご理解いただければ幸いです。
- (記者5)近年、新国立劇場バレエ団の公演はいつも集客が好調で劇場がいつも賑わっている印象があります。吉田監督は現在の劇場の状況や観客の反応についてどう感じていますか。
- 吉田 先日の『くるみ割り人形』については、新作であったことと、賛否両論いろいろと話題にもなったということで(笑)、興味を持ってくださった方やリピーターの方など多くのお客様にご来場いただきました。バレエに詳しくない方やインバウンドのお客様も多く、年末年始の公演として非常に良いかたちになってきていると思います。
また(『くるみ割り人形』に限らず)、いまの新国立劇場バレエ団を応援していただけている、ということも強く感じています。それはきっと、毎日毎日地道なお稽古やリハーサルを繰り返し、日々痛みと闘いながらも真摯に良いものを作ろうとしているダンサーたちの姿勢が、舞台を通じてお客様に伝わっているからではないでしょうか。そうしたお客様の温かさを感じつつも、現状に甘んじることなく、もっと先を目指して頑張りたいと思います。

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- (記者6)ロンドン公演に行ったからこそ見つかった課題はありますか。
- 吉田 先ほどお話ししたことと矛盾する面があるかもしれませんが、ここのダンサーたちは非常に真面目で、あまり自己主張をせずに何事も受け入れてしまうところがあります。もちろんその姿勢が必要な仕事ではありますし、それが日本人の良さでもあります。ただ、もっと自発的に「自分はこう踊りたい、こう演じたい」というものを出してほしい。例えば『くるみ割り人形』の創作時も、振付家がせっかく「こうしてもいいし、別のやり方でもいい」と選択肢を提示してくださっているのに、ダンサーたちが互いに気を遣って自分の希望をなかなか言わない、ということがありました。そこが新国立劇場バレエ団のダンサーたちの素敵なところではありますが、やはり変えていってほしい部分でもあります。
- (記者6)ダンサーの定年について。新国立劇場バレエ団は一応の目安として40歳を定年にしているようですが、劇場がオープンしてからの約30年でダンサーたちの技術力が向上し、身体のケアに対する意識も高まり、レパートリーも良くなって、40歳以上でも非常に良い状態で踊れるダンサーたちが増えているように思います。そうした現状を踏まえ、ダンサーの年齢について今後どのように考えていきますか。
- 吉田 定年に関しては、とくに規定はしていません。ただ、やはり40歳が目安にはなっています。もちろん私自身も本当に長く踊らせていただきましたし、ダンサーたちに長く踊ってほしいという気持ちもあります。人生経験を重ねたダンサーたちの深みや表現力は、ストーリー・バレエを上演する上でも欠かせないものですので。ただ、新国立劇場バレエ団は公演数や団員数が決まっており、全員でサポートし合いながら公演を進めていかなくてはいけない状況です。ダンサーが「この作品には出るけれど、これには出ない」と自由に選べる環境には至っていませんし、ダンサー自身にとっても、出演できる作品が限られると(歩合給の部分で)収入面にも直結してしまいます。非常に悩ましく難しい問題です。

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- 【新国立劇場2026/2027シーズン バレエ&ダンス ラインアップ】
- 計9演目72公演
2026年10月〜11月
街の灯<新国立劇場バレエ団委嘱作品・世界初演>
10回公演
2026年11月
DANCE to the Future 2026
4回公演
2026年12月〜2027年1月
くるみ割り人形
18回公演
2027年2月
ラ・シルフィード/精確さによる目眩くスリル
6回公演
2027年2月
小㞍健太新作<新国立劇場委嘱作品・世界初演>
4回公演
2027年3月
ホフマン物語
6回公演
2027年5月
ロメオとジュリエット
10回公演
2027年6月
ドン・キホーテ
10回公演
2027年8月
伊藤郁女 喧嘩(仲直り)<新国立劇場委嘱作品・世界初演>
4回公演
〈主催全国公演〉
2026年11月/2027年1月
ロンドン公演凱旋企画 ジゼル(福岡・兵庫公演)
各2回公演
2027年7月
こどものためのバレエ劇場 2027
竜宮りゅうぐう~亀の姫と季(とき)の庭~
8回公演