【ドキュメントMovie】清里フィールドバレエ2024密着取材＆15人インタビュー〜その日、その時だけの感動を。【萌木の村MAP付】

Videographer: Kenji Hirano

毎年7月〜8月の約2週間、山梨県・清里にある「萌木の村」の特設舞台で開催される野外バレエ公演「清里フィールドバレエ」。
今年で35回目を迎えたこの企画は、いまやバレエの夏の風物詩。この夏も、子どもから大人まで、多くのバレエファンが足を運びました。

私たちバレエチャンネル編集部では、今夏の「第35回清里フィールドバレエ」を現地取材！ 2024年7月28・29日の2日間、『白鳥の湖』の舞台とその裏側に密着しました。

ひぐらしの声、そよぐ風、月明かりが照らすステージ。
清里の自然そのものを背景に（2日目は舞台上手奥に富士山が望めました！）上演された『白鳥の湖』全幕の舞台裏には、ひたむきにそれを支える人々のドラマがありました。

「変わりやすい山の天気に左右されることも多々あるけれど、垂れ込めた濃霧が生み出す幻想の世界や、雨上がりの空に広がる満天の星は、いま、ここでしか味わえない感動をもたらしてくれる」。

ダンサーからスタッフまで計15名のインタビューと共に綴った2日間のドキュメントムービー、どうぞお楽しみください。

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取材したダンサー＆スタッフのみなさん

舩木上次（萌木の村村長／清里フィールドバレエ実行委員長）
今村博明（バレエシャンブルウエスト総監督）
川口ゆり子（バレエシャンブルウエスト芸術監督）
福岡雄大（新国立劇場バレエ団／王子役）
江本拓（王子役）
松村里沙（バレエシャンブルウエスト／オデット役）
川口まり（バレエシャンブルウエスト／オディール役）
二神舞美（バレエシャンブルウエスト／清里フィールドバレエ初出演）
飯高安美（バレエシャンブルウエスト／清里フィールドバレエ初出演）
鈴木諒（バレエシャンブルウエスト／清里フィールドバレエ初出演）
古賀 裕一郎（照明）
野口桃子（バレエシャンブルウエスト衣裳部）
大森たつし（清里フィールドバレエアンバサダー／山梨在住のマリンバ奏者）
佐藤和子（アナウンス／山梨在住）
齊木克司（ファイヤーアート）

出演するのはバレエシャンブルウエストのダンサーと国内外で活躍するゲストダンサーたち。写真は取材した7/28の公演「白鳥の湖」より。オデット役は松村里沙、王子役は江本拓 写真提供：バレエシャンブルウエスト

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また、清里フィールドバレエの公演期間中、「萌木の村」では大人も子どもも丸一日楽しめるよう、限定フードのフェアやイベントが各所で開催されます。
そこで、出演ダンサーとスタッフに「私のお気に入りスポット」を聞きました。
「萌木の村MAP」と合わせてお楽しみください！

＼萌木の村MAP／

MAPをクリックすると拡大表示されます

＜MAP・A＞
🍸Bar Perch（野口桃子｜バレエシャンブルウエスト衣裳部）

ホテル ハット・ウォールデンの中にあるバーがおすすめです。とくにサントリーとコラボして作られたウイスキー「清里フィールドバレエウイスキー」は、ぜひ飲んでいただきたい。バーテンダーの久保田さんはノンアルコールのカクテルを作るのがとても上手なので、車でお越しの方はカクテルを。バレエを観たあとにバーに寄って、鑑賞の余韻に浸ってから帰られるお客様も多いんですよ。

バーで飲むことができる「清里フィールドバレエウイスキー」は、第25回目から毎年製造しているそう。2023年に作られた「清里フィールドバレエ33回記念ウイスキー」は、ジャパニーズウイスキーの大会で1位に輝いのだとか ©︎Ballet Channel

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＜MAP・B＞
🦋滝見の丘（江本拓）

清里は本当に自然が豊かで、萌木の村周辺には川や滝がたくさんあるんですよ。萌木の村から徒歩10分ほどのところに「滝見の丘」というスポットがあって、僕はちょっと時間を見つけるとそこに行きます。滝の音や澄んだ空気に癒されて、心身ともにすごくリフレッシュできるんです。

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＜MAP・C＞
🍴レストラン・ROCK（二神舞美、飯高安美、鈴木諒｜バレエシャンブルウエスト）

みんなおすすめに上げると思いますけど（笑）、レストラン「ROCK」のビーフカレーは絶品です！ お昼になるとお弁当を提供してくださるのですが、シンプルなルーだけのカレーが本当に美味しい。レストラン内で食べると、地元で採れた野菜が添えられていたり、ベーコンをトッピングできたりとメニューも豊富。クラフトビールも有名でお土産に買っていかれる方も多いそう。萌の村に来たら、一度はROCKでカレーを食べていただきたいです。

厚切りベーコンを添えたROCK定番のビーフカレー。レストラン入口には「白鳥の湖」のディスプレイを発見！ お昼頃には長蛇の列ができるほどの人気店です ©︎Ballet Channel

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＜MAP・D＞
☕️ガーデンカフェ by ROCK（川口まり｜バレエシャンブルウエスト）

客席後方すぐのところにあるカフェ、通称「チビROCK」では、毎年フィールドバレエ限定のフードがあり、メニューを見るのも楽しみにしています。今年は『白鳥の湖』にちなんだ「スワンレイクソーダ」が販売されていました。テイクアウトして飲食しながらバレエを観るのも、ここならではの楽しみ方で、清里フィールドバレエの醍醐味だと思います。

清里フォールドバレエ限定ドリンク「スワンレイクソーダ」。湖をイメージしたという水色のソーダにベリーがたっぷりのっていました ©︎Ballet Channel

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＜MAP・E＞
🦋萌木の村の自然と石垣（舩木上次｜萌木の村村長／清里フィールドバレエ実行委員長）

やはり清里の自然を五感で体験してほしい。僕は、ここの森を作るためにガーデナーのポール・スミザーさんにサポートしてもらっていますが、最初に彼から「日本は自然の宝庫で、自然の植物がたくさんあるのに、どうして地元の植物を活かさないんだ。園芸品種を植えて、化学肥料で土壌を変えて庭を作るのは間違っている。ここの生態系に合った、ここだけの庭を作るべきだ」と言われました。その言葉に衝撃を受け、それから植物はすべて原生種に変えました。木には枯れ葉もなく、みんな健康。そういう元気溢れるナチュラルガーデンの中でバレエを上演するから、ダンサーもお客さんもエネルギーをもらえるんじゃないかと思います。
また、石積みにもぜひ注目してください。萌木の村は、戦国時代から匠の技を継承してきたスペシャリスト集団「穴太衆（あのうしゅう）」の技術を研究して、「野面積み（のづらづみ）」という技法で石垣を作りました。この石積みは非常に強い。50年後も、100年後も残っていくでしょう。ローマの野外劇場のように、何百年後もここでバレエが観られることを期待しています。

「園芸品種のヒマワリやチューリップは咲いている期間が長い。でも、それは植物に無理をさせているということ。僕の目の届くところにある植物は、すべて原生種で、咲いている花も一カ月でどんどん変わっていきます。それも、ナチュラルガーデンの魅力ですね」と舩木さん ©︎Ballet Channel

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＜MAP・F＞
☕️メリーゴーラウンドカフェ（福岡雄大｜新国立劇場バレエ団）

レストランの2階にあるテラス席は萌木の村が一望できて好きですね。舞台から客席、自然が見渡せて、そんな景色を見ながら美味しいご飯が食べられる。ぜひ、行ってみてください。

レストランの目の前にはメリーゴーラウンドが。小学生までは、公演の休憩時間中（約20分間）、メリーゴーラウンドに無料で乗ることができます ©︎Ballet Channel

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＜MAP・G＞
🎁総合ショップ・メイフェア（今村博明｜バレエシャンブルウエスト総監督）

おすすめはROCKのカレーがいちばん（笑）。
でも、ほかにもいろんなお店があって、すべて好きだけれど「メイフェア」の2階にあるペルシャ絨毯は見事なので、ぜひ見てほしい。ペルシャ絨毯の販売は夏しかないんです。すごく綺麗ですよ。

1階は雑貨など土産物を販売。2階は直輸入のペルシャ絨毯が所狭しと並べられていました ©︎Ballet Channel

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＜MAP・H＞
🎁雑貨店・フェアーヘブン（川口ゆり子｜バレエシャンブルウエスト芸術監督）

ペーパーナプキンやカップなど可愛らしい小物がたくさんある「フェアーヘブン」がおすすめです。花柄の雑貨とか、そういう可愛らしいものが好きなんです。

外観も愛らしいフェアーヘブン ©︎Ballet Channel

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＜MAP・I＞
🦋お花畑（佐藤和子｜アナウンス）

私はいつもオルゴール館の横にある駐車場に車を停めて会場に入るのですが、駐車場から舞台まで続くお花畑が好きです。そこはかとなく良い香りがして空気が変わる。「あぁ、萌木に来たな」と思います。

©︎Ballet Channel

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＜MAP・J＞
🎁オルゴール博物館ホール・オブ・ホールズ（松村里沙｜バレエシャンブルウエスト）

館内では私たちがこれまで着てきた歴代の衣裳が、期間限定で展示されています。今村先生、ゆり子先生の衣裳は装飾が豪華で本当に素敵です。 今年は、プロジェクションマッピングを上映したり、清里フィールドバレエのアンバサダーで、マリンバ奏者の大森たつしさんが生演奏を披露したり、いろんな催し物が開催されました。古いオルゴールに触れることもできて、面白い場所ですよ。

オルゴール館で上映されていたプロジェクトマッピングのテーマは、もちろん「白鳥の湖」 ©︎Ballet Channel

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編集後記

「バレエウィーク八ヶ岳2024」と題し、萌木の村だけでなく、地域全体でバレエを盛り上げている雰囲気が印象的でした。公演会場には『白鳥の湖』にちなんだフードやグッズがずらり。とくに白鳥型のチーズをトッピングしたボリュームサンドには心ときめきました。お客さんの中にはリピーターの方が多く、雨や虫除け対策もばっちり。来年は雨ガッパ、虫除けスプレーとクッションを持参して再訪したいです。

地元特産の野菜とローストビーフを挟んだボリュームサンド ©︎Ballet Channel

清里フィールドバレエ「白鳥の湖」よりエンディング 写真提供：バレエシャンブルウエスト

公演記録

清里フィールドバレエ